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ジャニ研!―ジャニーズ文化論 [著]大谷能生・速水健朗・矢野利裕

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)

[掲載]2013年02月03日

[ジャンル]社会

表紙画像

■芸能界変えたアイドル事務所

 「SMAP」や「嵐」と同世代の評論家やライターが、1年間かけて6回の研究会を開き、ジャニーズ事務所が半世紀にわたって送りだしてきたタレントを分析し、彼らが与えた影響や事務所のビジネス戦略について論じた座談会形式の本。特に音楽については詳しくて、アイドルの楽曲の元ネタや、作詞・作曲・編曲で関わったスタッフ、演奏や録音技術の話まで、語る語る。デビュー曲がどのCMとタイアップしたかなど、企業やスポーツイベントとのつながりの指摘も興味深い。通信機器やゲーム、自動車のCMでジャニーズタレントがどう起用されてきたか、いわれてみればなるほどと思い当たることばかり。さらに衝撃を受けたのは、ジャニーズが英語ではJohnny’sだったこと(みなさん、ご存じでしたか?)。ジャニー喜多川ことアメリカ生まれのジョン・キタガワ氏が芸能界をここまで大きく変えた(時代がそれを可能にした)ことにあらためて驚嘆した。
    ◇
 原書房・1680円



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