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金融の世界史―バブルと戦争と株式市場 [著]板谷敏彦

[評者]

[掲載]2013年08月04日

[ジャンル]歴史 経済

表紙画像

 古代バビロニアのハムラビ法典(すでに上限金利の決まりがあった!)から、現代のオプション取引まで、金融制度の発達史を描き出す一冊。
 中世キリスト教は利子を取ることを禁止したという。「利子とは時間が産んだもの」で、時間は神のものとされたからだ。なにかと鼻つまみものにされがちな金融だが、世界史を駆動するエンジンになってきたことも事実。大航海時代、大海原に商船を送り出すリスクを分担するために発達した株式会社の仕組みなしに、現代の世界経済は考えられない。
 ニュートンが大損して、「人々の狂気までは計算できなかった」と嘆いた南海会社バブルの逸話も面白い。
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 新潮選書・1365円

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