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チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド [編著]東浩紀

[評者]

[掲載]2013年08月11日

[ジャンル]社会 国際

表紙画像

 ウクライナで旧ソ連時代の1986年に起こったチェルノブイリ原発事故の跡地、いわゆる「ゾーン」へのツアーは2011年から本格化した。本書の旅には、東のほか津田大介や開沼博らが参加し、老朽化した「石棺」や、ニュースで見たのとそっくりな発電所制御室、ヤノベケンジの美術作品にも出てくるプリピャチの観覧車などを巡っている。「事故の風化を防ぐ」「原発政策の透明化」「風評被害をなくす」。ツアー推進派の目的はさまざまだが、観光地化は、事故を過去の森に隠そうとする力にあらがうものだ。となれば、福島はどうか、が次に来るだろう。はたして、福島第一原発の観光地化を提案するムックが、準備されているそうだ。
    ◇
 ゲンロン・1470円

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