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女子と作文 [著]近代ナリコ

[評者]

[掲載]2013年08月18日

[ジャンル]人文

表紙画像

 著者は、女性による女性向けエッセーにひかれ、古本屋でみつけてはそれらからみえてくる欲望をミニコミ誌などで紹介してきた。本書は〈女性が書くということについて〉をテーマに、〈文学の領域とはべつのところで書いている人〉の随筆や手紙、詩などからうかがえる人生の一端に思いをはせた9編のエッセー。イラストレーター大橋歩の「an・an」創刊号のエッセーから2002-09年に発行した個人雑誌「アルネ」までをたどり、落とし前をつけて生きてきた大橋の人生に感動し、80年代の雑誌「オリーブ」の読者投稿欄の文化度の高さに感心する……。昭和時代を中心に、女性の切実な“つぶやき”のような思いを丁寧にすくう。
    ◇
 本の雑誌社・1575円

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