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フェアトレードのおかしな真実 [著]コナー・ウッドマン

[評者]

[掲載]2013年09月22日

[ジャンル]国際

表紙画像

 途上国の原料や製品を適正な価格で買おうというフェアトレード。英ジャーナリストの著者は、それ自体が一大事業になりつつあるという。しかし生産者の生活改善は実現されているのか。ニカラグア、中国、アフガニスタン、タンザニアなどで探る。問題点の一つは、その製品が公正に取引されていることを、ラベル等で示す仕組み。認証する団体や協同組合の運営費がかかるため、生産者が手にするお金は、認証を受けない場合より少なくなる例もあるという。これに対し、認証団体に頼らず、自社のフェアトレードを自力でブランドにしていこうとする紡績会社が紹介される。現場から出発して、建設的な提案を目指す。
    ◇
松本裕訳、英治出版・1890円

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