書評・最新書評

FABに何が可能か [編著] 田中浩也、門田和雄

[評者]

[掲載]2013年10月27日

[ジャンル]ノンフィクション・評伝

表紙画像

 FABは「ファブリケーション(製造)」の略。日曜大工の発展形といえる「パーソナル・ファブリケーション」の報告だ。立体物を生み出せる「3Dプリンター」などのデジタル工作機械の登場で、一人のニーズに合わせた「超多品種少量生産」が可能になった。鎌倉の「ファブラボ」では時計の文字盤、ランドセル……何でも作る。市場とやりとりしながら製品を改良するのも簡単だ。データさえ送れば地球の裏でも同じ物を作れるから、日本のスリッパがケニアではサンダルに変身することも。副題は「『つくりながら生きる』21世紀の野生の思考」。何でも作るのなら、仕事も作れるのではないか——産業構造の変化も予感させる。
    ◇
 フィルムアート社・2310円

関連記事

ページトップへ戻る