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ゼツメツ少年 [著]重松清

[評者]

[掲載]2013年12月08日

[ジャンル]文芸

表紙画像

 物語は人を救うことができるのか。小説を長く書いてきた作家が、物語の意味に向き合った長編小説。
 「センセイ、僕たちを助けてください」。50歳の小説家に、こんな手紙が届く。差出人は中学2年生のタケシ。一緒にいるのは小学5年生のリュウとジュン。いじめにあっていたり、家でも居場所がなかったりする3人は、「ゼツメツを逃れる旅」に出る。タケシの手紙を通して、3人はセンセイの物語の中に入り込んでゆく。
 過去の重松作品に登場したキャラクターが顔を出しては、少年たちの背中を優しく押していく。そのままの自分を受け止め、肯定してくれる。
    ◇
 新潮社・1680円

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