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「沖縄シマ豆腐」物語 [著]林真司

[評者]

[掲載]2014年03月02日

[ジャンル]歴史 人文

表紙画像

 「野武士のごとき剛健なる豆腐である」。民俗学者柳田国男は沖縄の郷土食、島豆腐をそう評したそうな。何しろ1丁1キロ。本土の豆腐の3倍近くて、持ち重りずっしり。大豆をすり潰した汁を煮る前に、生の状態でしぼるなど作り方も違う。炒め物の豆腐チャンプルーにはこっちでないと、絹ごしではいかにも頼りない。
 本土と中国、東南アジアの十字路である沖縄に生まれた島豆腐。その歴史を文明の交流史として描き出した。
 地元の人はできたての「あちこーこー(熱々)」にこだわる。豆腐店からスーパーへ、届いた端から飛ぶように売れていくという。未体験のあちこーこー、想像しただけでおなかが鳴る。
    ◇
 潮出版社・1470円

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