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徹底討議―日本のエネルギー・環境戦略 [編著]柳下正治

[評者]

[掲載]2014年05月11日

[ジャンル]医学・福祉

表紙画像

 日本のエネルギー政策は、わずか3年で元に戻りつつある。2年前の夏、全国で熱い国民的議論が展開され、「2030年代原発依存度ゼロ」が決まったことなど、はるか記憶のかなただ。
 本書は、それにかかわった政府関係者や専門家の講演と討議をまとめた決定過程の検証である。討論型世論調査に参加すると他人の意見を尊重し、妥協をいとわなくなるなど興味深い発見もある。
 エネルギーや安全保障などの政策決定に国民が関わる機会が減り、一度は当事者になった国民の多くが再び観察者に戻ってしまったいまだからこそ、改めてものごとの決め方と「熟議」の大切さが身にしみる。
    ◇
 上智大学出版・3024円



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