書評・最新書評

銀翼のイカロス [著]池井戸潤

[評者]

[掲載]2014年08月24日

[ジャンル]文芸

表紙画像

 「やられたら、倍返しだ」のセリフでおなじみの半沢直樹シリーズの最新作。東京中央銀行営業第二部次長の半沢は、頭取の指名で業績不振の帝国航空を担当する。それまで担当していた審査部次長やその上司の役員ら、不正を隠蔽(いんぺい)してきた連中を敵に回して追い詰め、追い詰められての大活躍だが、今回は、さらにパワーアップして政治権力とも果敢に戦う。
 隠蔽されてきた不正をどうするか。頭取の重い決断にバンカーの矜恃(きょうじ)をみた。
 「倍返し」のセリフは、ドラマのようには安売りしない。ここぞというときにこそ、ビシッとひと言。読んでいるこちらも「待ってました!」と声を掛けたくなる。
    ◇
 ダイヤモンド社・1620円

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