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国境政策のパラドクス [編]森千香子、エレン・ルバイ

[評者]

[掲載]2014年11月30日

[ジャンル]人文

表紙画像

 1965年には年間7500万人だった移民は現在2億人を超えるといわれる。世界を飛び回るビジネスマンは好意的に評価されるが、「移動せざるを得ない」移民や難民は摘発の対象ともなる。日本でもビジネスマンや観光客を対象として、国境管理を緩和するような政策が行われる一方、非正規滞在者の摘発が強化されている。国家がどのように人の移動を決定しているのか。内外の研究者によるシンポジウムをもとにした論文集。
 「移動」と「自由」は同義とみなされてきたが、今日の「移動」は監視下で行われるので、必ずしも「自由」を表すものではない、と著者の一人はいう。
    ◇
勁草書房・4320円

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