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プラグマティズム入門講義 [著]仲正昌樹

[評者]

[掲載]2015年04月19日

[ジャンル]社会

表紙画像

 南北戦争後、産業が急成長した19世紀後半から20世紀初頭の米国に登場した米国固有の思想形態を、ジェイムズの『プラグマティズム』とデューイの『哲学の改造』を主な題材に、受講者が理解しやすいように丁寧に読み解いた講義録。著者は原書も併読して不適切な翻訳も指摘しつつ、例えば「実験的検証」を重視し「社会制度と関係付けながら論じる」デューイの思考法と、「経験、理性、精神といった概念を自明のもの」としてきたイデアリズム(観念論)の考え方の相違を説き明かす。またデューイらをふまえた分析哲学やネオ・プラグマティズム、公共哲学にも言及し、哲学の役割や米国社会の行動規範などを改めて学びたい人に本書は役立つ。
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 作品社・2160円

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