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漫画編集者[著] 木村俊介

[評者]

[掲載]2015年06月14日

[ジャンル]人文

表紙画像

 ふみふみこ、平本アキラ、ゆうきまさみ、枢(とぼそ)やな、松本大洋らのマンガを世に送り出す5人の編集者のインタビュー集。多くの人にときめきを与え、時に独り苦悩を抱える職業人の姿が、生々しく削り出されていく。例えば『黒執事』の作者枢の編集者熊剛(くまたけし)は自称「ちょっとコミュ障(コミュニケーション障害)」。けれど、枢だけには「キャラクターは素晴らしい、あとはひどい」と率直に言えた。熊は、売れる前の枢に舞い込んだ連載依頼を断らせ、『黒執事』第1巻の発売前日には「売れなかったら会社をやめる」と宣言する。キツい状況も多そうだが、冒頭の5人が各担当編集者を描いた愛情まみれのマンガがかわいい、うらやましい。
    ◇
 フィルムアート社・1944円

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