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愛猿奇縁—猿まわし復活の旅 [著]村崎修二

[評者]

[掲載]2015年06月21日

[ジャンル]人文

表紙画像

 1960年代末にほぼ消えた猿まわし。その復活を中心で担った村崎修二さんが、出会った人々との対談を軸にまとめた。70年、山口県に村崎さんを訪ね、復活のきっかけをつくった小沢昭一さんらとの座談もある。宮本常一、司馬遼太郎、今西錦司らの応援があった。被差別民の文化という視点と共に、猿への愛情も感じられる。本書に収められた旅の同行記には、修二さんの長男・耕平さんの相棒、猿の夏水(なつみ)が逃げた時の話が出てくる。2日間眠れなかった耕平さんが連絡を受け、警察に行くと、保護されていた夏水が「キュー」と鳴き、耕平さんは駆け寄って抱きしめたという。本の帯は「小沢昭一さんが猿といっしょに還(かえ)ってきた 永六輔」。
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 解放出版社・1944円

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