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高峰秀子かく語りき [編解] 斎藤明美

[評者]

[掲載]2015年07月12日

[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

表紙画像

 高峰秀子は5歳でデビュー以来、300本を超える映画に出演。名随筆家としても知られた。24歳から78歳までの対談を集めた本書では、俳優や文学者、政治家らを相手に自分自身の言葉で語り、人としての素養を感じさせる。長谷川一夫を楽屋に訪ねての打ち解けたおしゃべり、田中絹代、山田五十鈴と映画「流れる」の楽屋語り……森繁久弥との対談では、19本も主役を務めた成瀬巳喜男監督と「口利いたことない」と明かし、池部良には「映画で接吻(せっぷん)なんか一度もしません」と言う。語ることの内容も興味深いのだが、文字からでも伝わってくるような、口調の歯切れ良さも魅力的。86歳で亡くなって、5年になる記念の刊行だという。
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文芸春秋・3186円



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