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ブルデュー 闘う知識人 [著]加藤晴久

[評者]

[掲載]2015年11月08日

[ジャンル]人文

表紙画像

 現代フランスを代表する社会学者ピエール・ブルデュー(1930〜2002)。彼と深く付き合い、著作の多くを翻訳した著者が、その人物像を描き、理論を読み解いた。
 地方の郵便配達人の家に生まれたブルデューは、パリで哲学を学び、一兵卒としてアルジェリア戦争へ。社会学に専攻を変えたのは、「不都合な真実」をあらわにし、人を自由にする学問だからだ。政治にも関わりつつ、独自の理論を作った。キーワードの一つ「ハビトゥス」を、有り体に言えば「生まれと育ち」といい、日本では「箸の上げ下ろし」などに表れる、と著者はわかりやすく書く。「飾るところが一切なくて」「面倒見がよい」ブルデューと響き合うようだ。
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 講談社選書メチエ・1890円



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