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読んで、訳して、語り合う。 [著]都甲幸治

[評者]

[掲載]2015年11月08日

[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

表紙画像

 「人と話すことがたまらなく好きだ」という翻訳家の都甲さんが対談集を出した。お相手は同業の岸本佐知子さんや恩師の柴田元幸さん、作家の星野智幸さんら10人。翻訳とは「オリジナルを解凍して流動体にして(略)違うバージョンを作る作業」という都甲さんに、作家の堀江敏幸さんは「世界文学を読むというのは、人(翻訳者)を信用すること」と返す。読書とは作家が作る世界に身を置くこと。他人の人生とつながることで、自分自身の新しい面も見えてくる。ドミニカやベトナム、東欧がルーツの作家を紹介してきた都甲さん。カリフォルニア留学中に9・11を体験。本書では米国という移民国家の複雑な実情にも話が広がる。
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 立東舎・1620円



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