書評・最新書評

私の「戦後民主主義」 [編]岩波書店編集部

[評者]

[掲載]2016年02月21日

[ジャンル]政治

表紙画像

 引っ越しを重ね、一軒家に住めるようになったのは、朝鮮戦争「特需」のためだった、とのちに知る久米宏氏。父の横暴に耐える母を見て、「弱い者を守る」ことが民主主義の基本と思うようになった赤川次郎氏。ほかに上野千鶴子、大田昌秀、尾木直樹、柄谷行人氏ら、1950年以前に生まれた38人が、「戦後民主主義」に息を吹き込むメッセージ集だ。日本政治外交史の三谷太一郎氏は、日本の民主主義は「すべて戦後民主主義」という。戊辰戦争後の公議輿論(よろん)、西南戦争後の自由民権運動、日露戦争と第1次大戦後の大正デモクラシー……。考える時間の幅が一気に広がる。そして今の課題は、これを「最後の『戦後民主主義』とすること」だという。
    ◇
 岩波書店・1728円

関連記事

ページトップへ戻る