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愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか [著]中島岳志・島薗進

[評者]

[掲載]2016年03月13日

[ジャンル]政治 社会

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 政教分離の現代日本で国家神道と国体論が復活する? この「ぼんやりした不安」に歴史的な全体像と動態的な構造を投影する対談。戦前、仏教経由で国体論に回収され、言論弾圧やテロ、軍部独走を主導した「煩悶(はんもん)青年」の群像から入り、教育勅語に基づく国家神道の学校教育で巨大化した大衆の愛国心が既成宗教をのみ込む過程と合流する。国家神道は建前上「非宗教」として普通の宗教を上から支配。戦後も清算されず、現在のうごめきへと分析は進む。成熟した福祉社会との親和性、「1億総○○」化するアベノミクスと改憲の抱き合わせ、日中韓・北朝鮮が対立するほど互いに似るいまの東アジアの「なぜ」まで射程に入れる思考の補助線。
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集英社新書・842円

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