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更新日: 2016年06月26日2016年06月19日2016年06月12日

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2016年06月26日

ジャックはここで飲んでいる/と、彼女は言った [著]片岡義男

ジャックはここで飲んでいる/と、彼女は言った [著]片岡義男

■人生は、自分の外側にある 片岡義男の活躍がめざましい。小説・エッセイを含めて年に三、四冊は出ている。七十代後半にして、バッターボックスで飛んでくる球を次々とかっ飛ばすような書きっぷり。呻吟(し………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]文芸 

謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉 [著]高野秀行

謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉 [著]高野秀行

■ソウルフードの知られざる実態 納豆は日本の伝統食で、おいしさが理解できるのも日本人だけ、と考えている人も多いように思える。 だが世界の辺境を取材し良質なノンフィクションを発表している著者は、実………[もっと読む]

[評者]末國善己
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

東京β―更新され続ける都市の物語 [著]速水健朗

東京β―更新され続ける都市の物語 [著]速水健朗

■完成しない街、住人意識も複雑 東京は世界的に見ても独特な都市である。第一に規模が巨大だ。隣接地域も含めた都市圏という概念で人口を数えれば、東京圏は世界一である。大型のオフィスビルやマンションが………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]社会 

日本の女性議員―どうすれば増えるのか [編著]三浦まり

日本の女性議員―どうすれば増えるのか [編著]三浦まり

■低レベルの比率、政治風土映す 現在、衆議院の女性議員比率は9・5%で191カ国中156位、台湾を加えると192カ国・地域中157位という最低レベルにある。地方議会はもっと深刻で、全体の2割を超………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]政治 社会 

〈花〉の構造―日本文化の基層 [著]石川九楊

〈花〉の構造―日本文化の基層 [著]石川九楊

■漢字とひらがな、相互作用の妙 花、はな、ハナ……。漢字、ひらがな、カタカナの三つの文字体系を併用する日本語の特性が、いかに日本文化を特徴づけてきたか。著者は日本語の成立過程を辿(たど)り、万葉………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]文芸 

アイヌの遺骨はコタンの土へ―北大に対する遺骨返還請求と先住権 [編著]北大開示文書研究会

アイヌの遺骨はコタンの土へ―北大に対する遺骨返還請求と先住権 [編著]北大開示文書研究会

■帝国時代の学問の後進性を暴く 帝国主義時代の学問的研究が人権意識の定着した現代社会から厳しく糾弾されている。それに対応しえない研究空間の後進性を暴くのが本書のモチーフだ。 帝国大学医科大学(現………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

明治のワーグナー・ブーム―近代日本の音楽移転 [著]竹中亨

明治のワーグナー・ブーム―近代日本の音楽移転 [著]竹中亨

 クラシック音楽は好きだがワーグナーは苦手で、2番目に嫌いな作曲家だ。それが明治時代後半に大ブームになっていたという。その理由やいかに?が本書のテーマだが、ワーグナーの出番はごくわずか。むしろ、………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]

公害から福島を考える―地域の再生をめざして [著]除本理史

公害から福島を考える―地域の再生をめざして [著]除本理史

 福島第一原発事故では、放射性汚染のために多くの農家が生業を絶たれた。例えば、福島県飯舘村は、工場誘致による地域開発から、地域固有資源を活(い)かした内発型地域振興に舵(かじ)を切っていた。肉用………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]社会 

2016年06月19日

ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック

ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック

■日本人の知らない多彩な横顔 世界で一番ウナギを食べているのは日本人である。 だから、ウナギのことを一番知っているのも日本人だとつい考えてしまいたくなる。 世界ではじめてウナギの産卵場所を特定し………[もっと読む]

[評者]円城 塔 (作家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]科学・生物 

尻尾と心臓 [著]伊井直行

尻尾と心臓 [著]伊井直行

■会社員それぞれの生き方に共感 「企業小説」とも「経済小説」とも違う「会社員小説」だ。仕事での試行錯誤を通じて変容していく会社員の内面にじっと目をこらす本書を読んでいると、「平凡なサラリーマン」………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

セネカ 哲学する政治家―ネロ帝宮廷の日々 [著]ジェイムズ・ロム

セネカ 哲学する政治家―ネロ帝宮廷の日々 [著]ジェイムズ・ロム

■暴君の暴走を許した賢者の悲劇 セネカはローマ時代のストア派哲学者の一人で、多くの著作を残した。とりわけ、怒りという情念を抑制することを説いた賢人として知られている。しかし、同時に、激情が解き放………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]歴史 人文 

ラガ―見えない大陸への接近 [著]ル・クレジオ

ラガ―見えない大陸への接近 [著]ル・クレジオ

■海に生きる民への憧憬語る旅 オセアニアという「見えない大陸」、すなわち海に生きる民の土なき領地であり、その営みを見ようとしない人々が地図上の空白と見なしてきた場所を、ル・クレジオが語る。それは………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

日本料理とは何か―和食文化の源流と展開 [著]奥村彪生

日本料理とは何か―和食文化の源流と展開 [著]奥村彪生

■縄文以来の「生食」ごちそう説 見るからに大著の風格。だけど、奥村彪生『日本料理とは何か』の本当の価値は大胆な仮説をさりげなく提示しちゃっている点だ。 和食の源流は縄文文化にあり。ここまではいい………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]人文 社会 

詩のトポス 人と場所をむすぶ漢詩の力 [著]齋藤希史

詩のトポス 人と場所をむすぶ漢詩の力 [著]齋藤希史

■土地と言葉をめぐる上質な旅 現代日本語は、漢詩文を捨てることで出来てきた。齋藤希史はいくつかの著書においてそう指摘してきた。漢字・漢詩文を核として展開する言葉の世界を「漢文脈」と呼び、それを知………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

求愛 [著]瀬戸内寂聴

求愛 [著]瀬戸内寂聴

 私が自ら女性になることはないし、90歳を超えて生き続けることもないと考えている。だから瀬戸内寂聴のように、90歳を超えても活躍し続ける女性というのは、自分から最も遠く離れたところにいるものと思………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

ニセモノの妻 [著]三崎亜記

ニセモノの妻 [著]三崎亜記

 日常の風景がかすかにズレたとき、世界のあり方がおそろしく変容する夫婦の物語を4編収録している。 例えば、引っ越ししたばかりの高層マンションを夜にふと見上げたとき、自分の部屋だけが明るく、ほかは………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

2016年06月12日

クロコダイル路地(1・2) [著]皆川博子

クロコダイル路地(1・2) [著]皆川博子

■革命の正義が秘める暗黒面 皆川博子の新作は、革命期のフランスと19世紀初頭のイギリスを舞台にした壮大な物語で、歴史小説としても、ミステリーとしても、幻想小説としても楽しめる重層的な作品である。………[もっと読む]

[評者]末國 善己(文芸評論家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

あの素晴らしき七年 [著]エトガル・ケレット

あの素晴らしき七年 [著]エトガル・ケレット

■笑いと日常、その陰にあるもの 短編の名手として知られる。絵本もつくるし、映像も手がける。 文学イベントでいそがしく世界中を飛び回っており、昨年は日本へもきた。 一口でいえば、奇妙な話の書き手で………[もっと読む]

[評者]円城 塔 (作家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

亡き人へのレクイエム [著]池内紀

亡き人へのレクイエム [著]池内紀

■生死を超え親しく言葉交わす 同じ電車に乗り合わせた客たちとは、同じ時間を生きている。だがそのうちの一人として名前すら知らない。逆に愛読している本の著者は、もうこの世にいなかったりする。限られた………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

『痴人の愛』を歩く [著]樫原辰郎

『痴人の愛』を歩く [著]樫原辰郎

■発見、想像、思索、小説に導かれ 小説の記述をもとに、著者は、『痴人の愛』を歩く。文字通り地図に沿ってまず浅草から出発するが、なにより共感するのは歩き方だ。歩きつつ、ふと目に入ったものから、べつ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

ガルブレイス―アメリカ資本主義との格闘 [著]伊東光晴

ガルブレイス―アメリカ資本主義との格闘 [著]伊東光晴

■現実に挑んだ、本質射抜く言葉 名著『ケインズ』を擁する著者が、20世紀アメリカを代表する経済学者ガルブレイスに取り組み、その思想がもつ現代的意義を見事に浮かび上がらせた。 ガルブレイスは、アメ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]経済 

ザ・カルテル(上・下) [著]ドン・ウィンズロウ

ザ・カルテル(上・下) [著]ドン・ウィンズロウ

■麻薬戦争の絶望を映す娯楽小説 メキシコ麻薬戦争を描いた本書は一気読み保証のエンタメ小説だが、その領域だけにとどまらない。読者はメキシコの絶望的状況を直視し、悩むことになる。 麻薬戦争は2006………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

英語と日本軍―知られざる外国語教育史 [著]江利川春雄

英語と日本軍―知られざる外国語教育史 [著]江利川春雄

 最近では小学校から大学まで「英語一辺倒主義」教育が貫かれている。グローバル化する世界で「戦える」人材育成のためと謳(うた)われるが、それは本当に新しく、正しい教育方法なのか。 旧日本軍の外国語………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]歴史 

時代の正体 vol.2―語ることをあきらめない [著]神奈川新聞「時代の正体」取材班

時代の正体 vol.2―語ることをあきらめない [著]神奈川新聞「時代の正体」取材班

 中立公正ぶっちゃって、近頃の新聞は歯がゆい。そんな不満を抱える読者に神奈川新聞の一撃は新鮮だった。「ええ、偏っていますが、何か」。同紙「時代の正体」シリーズに寄せられた偏向報道だという批判に答………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

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