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更新日: 2012年02月05日2012年01月29日2012年01月22日

2012年02月05日

偶然完全―勝新太郎伝 [著]田崎健太

偶然完全―勝新太郎伝 [著]田崎健太

■存在そのものが作品のような男 昭和の名優・勝新太郎の評伝である。表紙写真の眼力(めぢから)も凄(すご)いが、タイトルに魅了される。「偶然完全」とは勝新太郎による造語だ。偶然の出会いから素晴らし………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

60年代のリアル [著]佐藤信

60年代のリアル [著]佐藤信

■連帯呼ぶ「肉体感覚」の手ごたえ 著者は1988年生まれの大学院生。60年安保闘争や全共闘運動の話を聞いても「全く実感はわいてこない」。 著者は50年前の若者を見つめながら「同年代の者として、共………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

曾根崎心中 [著]角田光代

曾根崎心中 [著]角田光代

■恋によって瞬く生の凄まじさ 読み始めると、ページをめくる手が止まらなくなった。近松門左衛門と曽根崎心中については高校の授業で覚え聞いた程度で、原作を手にとる機会など一度もなかった。角田さんとい………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]文芸 

フクロウ―その歴史・文化・生態 [著]デズモンド・モリス

フクロウ―その歴史・文化・生態 [著]デズモンド・モリス

■知恵か邪悪か、魔術的象徴として 本書を執筆した著者の動機に僕は背筋が凍えるような悪寒と同時に言葉にならない切ないものを感じた。著者がまだ幼い少年の頃、野原の片隅で血まみれになったフクロウが悲し………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]文芸 

オオカミの護符 [著]小倉美恵子

オオカミの護符 [著]小倉美恵子

■「土地の引力」を再発見する旅 表紙のお札に惹(ひ)かれて本書を手に取った。強そうな顎(あご)と四肢を持つ黒い獣の上に、「武蔵国」「大口真神」と記されている。この獣は、100年以上前の目撃情報を………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

歌集 小さな抵抗―殺戮を拒んだ日本兵 [著]渡部良三

歌集 小さな抵抗―殺戮を拒んだ日本兵 [著]渡部良三

■語り継ぐべき稀有の人間記録 上官の命令は、天皇の命令と心得よ、と軍人勅諭は兵に命じた。天皇の命令に従って捕虜を虐殺するか、神の命令に従って虐殺を拒むか。キリスト教を信仰する22歳の新兵が選んだ………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

警備員日記 [著]手塚正己

警備員日記 [著]手塚正己

■観察して鮮やかに描いた人物像 著者はもともと、映像畑の人である。1992年には、日本海軍最後の戦艦〈武蔵〉の記録映画「軍艦武蔵」を制作、監督している。 同題の活字本も出したが、思ったほど売れな………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]文芸 

ホーダー 捨てられない・片づけられない病 [著]ランディ・O・フロスト、ゲイル・スティケティー

ホーダー 捨てられない・片づけられない病 [著]ランディ・O・フロスト、ゲイル・スティケティー

■人にとってモノとは何か ホード(hoard)とは金や財宝、あるいは知識を蓄積することで、そこに決して否定的な意味合いはない。 蓄積が高じ、社会生活に破綻(はたん)を来すまでなるとホーディング(………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]社会 

第十堰日誌 [著]姫野雅義

第十堰日誌 [著]姫野雅義

 公共事業の是非をめぐる住民投票が、徳島市で2000年に実現したのはなぜか。 吉野川に約260年前に築かれた「第十堰(ぜき)」を壊し、可動堰を造る計画が住民の知らないうちに進んでいた。その計画の………[もっと読む]

[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]社会 

2012年01月29日

平等と効率の福祉革命―新しい女性の役割 [著]イエスタ・エスピン=アンデルセン

平等と効率の福祉革命―新しい女性の役割 [著]イエスタ・エスピン=アンデルセン

■豊富な裏付けから子育て支援を提言 福祉の議論は公共頼みになりがちだ。医療も高齢者も育児も失業も国がもっと金を出せ——。でも、家庭や企業も福祉をかなり提供している。そのバランスを見ないとだめだ、………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家、翻訳家)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]社会 

人間 昭和天皇(上・下) [著]高橋紘

人間 昭和天皇(上・下) [著]高橋紘

■皇室記者の強みに客観性加え このところ昭和天皇伝(論)の刊行が相次ぐ。従来とは異なる視点が目立つ。確かに先行書には皇室記者会に所属した皇室記者の系譜がある。この一連の書には、昭和天皇と会話を交………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

謎のチェス指し人形「ターク」 [著]トム・スタンデージ

謎のチェス指し人形「ターク」 [著]トム・スタンデージ

■名士も熱狂、18世紀の自動機械 チェスの世界はおもしろい。名人同士だけでなく霊能者やコンピューターとの対決といった話題が尽きないけれども、ルーツは18世紀にチェスの名手を次々に打ち負かした「自………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]歴史 科学・生物 

領土 [著]諏訪哲史

領土 [著]諏訪哲史

■小説なのか?可能性に挑む 文学の世界に静かに殴り込みをかける、意欲的な短編集だ。 「幻視」や「残影」に貫かれた一冊。徹底して一人称の語り手によって語られる本書の世界は、短編ごとに舞台を変えなが………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]文芸 

星月夜 [著]伊集院静

星月夜 [著]伊集院静

■人間の心の奥にひそむ闇を照射 本作品は、著者初のミステリーとして、小説雑誌〈オール読物〉に昨2011年の1月号から9月号まで連載された。ただし、4月号が休載になっているのは、仙台在住の著者が大………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]文芸 

さわり [著]佐宮圭

さわり [著]佐宮圭

■抑圧から生まれた天才琵琶師 1967年11月9日、ニューヨーク・フィルハーモニック創立125周年記念公演。若き小沢征爾が指揮する武満徹作曲『ノヴェンバー・ステップス』の舞台には、尺八奏者の横山………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

肉食妻帯考―日本仏教の発生 [著]中村生雄

肉食妻帯考―日本仏教の発生 [著]中村生雄

■土着の信仰を取り入れ発展 日本の仏教は堕落している。肉を食べ、妻帯する僧など言語道断だ。そういってはばからない人に問いたい。一体「本当の仏教」などあるのか、と。どんな宗教も、伝播(でんぱ)の過………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]人文 

隔離の文学―ハンセン病療養所の自己表現史 [著]荒井裕樹

隔離の文学―ハンセン病療養所の自己表現史 [著]荒井裕樹

■文学への衝動生んだ葛藤 かつてハンセン病は一等国には相応(ふさわ)しくない「国辱病」とされ、後進性の象徴として隔離・撲滅が図られた。その中で綴(つづ)られた患者たちの「自己表現としての文学」に………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]人文 

贖罪 [著]読売新聞社会部

贖罪 [著]読売新聞社会部

 元は読売新聞で2009年11月から1年余り続いた記事。裁判員制度をにらみ、犯罪者の矯正がいかに難しいか、適切な量刑判断とは何か、を読者に考えてもらうための企画だという。本書を一読すれば分かる。………[もっと読む]

[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

すかたん [著]朝井まかて

すかたん [著]朝井まかて

 ほんわかとした時代小説。江戸のまんじゅう屋の娘だった知里は、江戸詰の藩士だった夫の赴任で大坂に。ところが、夫は急死する。ひょんなことから有名な青物問屋「河内屋」に住み込み奉公することになった知………[もっと読む]

[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]文芸 

2012年01月22日

恋する原発 [著]高橋源一郎

恋する原発 [著]高橋源一郎

■正しさへの強迫観念、解毒するエロスの力 本書が文芸誌に一挙掲載された時、あまりのスピードに驚かされた。「あの日」から半年も経たずに震災をテーマとした小説が書かれるとは! 作家のインタビューを読………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]文芸 

福田恆存 思想の〈かたち〉―イロニー・演戯・言葉 [著]浜崎洋介

福田恆存 思想の〈かたち〉―イロニー・演戯・言葉 [著]浜崎洋介

■思想を生きた単独者の歩き方 これほど見事な福田恆存論を、私は知らない。ここには福田が表現しようとした論理の本質が、明確かつ繊細に描かれている。戦後言論界において、常に単独者として歩んだ福田の〈………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]政治 人文 

見て見ぬふりをする社会 [著]マーガレット・ヘファーナン [訳]仁木めぐみ

見て見ぬふりをする社会 [著]マーガレット・ヘファーナン [訳]仁木めぐみ

■心理を分析、時代の見方説く 正義が退嬰(たいえい)化する社会を嘆くかに見える書だが、実はそうではない。見えないふりをする人間心理を具体的な事例や近年の脳科学、社会関係学、さらには史実解析などを………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]人文 社会 

あやしい統計フィールドガイド―ニュースのウソの見抜き方 [著]ジョエル・ベスト [訳]林大

あやしい統計フィールドガイド―ニュースのウソの見抜き方 [著]ジョエル・ベスト [訳]林大

■見分けるポイント、実践的に 私たちの社会は、ありとあらゆる種類の数字で語られる。どんな種類の犯罪が増えているのか、どんな病気が増えているのか、あるいは、子どもの学力は? 人々の収入は? それが………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]社会 

執事とメイドの裏表―イギリス文化における使用人のイメージ [著]新井潤美

執事とメイドの裏表―イギリス文化における使用人のイメージ [著]新井潤美

■文芸作品に探る階級社会の文化 昨年、「家政婦のミタ」というドラマが大ヒットしたようだ。見ていなかったのが残念だが、宣伝ポスターに写った主人公の無表情な顔を眺めると、古いイギリス映画によく見る「………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]歴史 社会 

箱根駅伝に賭けた夢―「消えたオリンピック走者」金栗四三がおこした奇跡 [著]佐山和夫

箱根駅伝に賭けた夢―「消えたオリンピック走者」金栗四三がおこした奇跡 [著]佐山和夫

■素朴な五輪が生み残した物語 100年前のストックホルム五輪は、日本が初参加したオリンピックである。マラソンを走ったのが東京高等師範学校(現筑波大学)の学生、金栗四三(かなくりしそう)。途中棄権………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

走れ!助産師ボクサー [著]富樫直美

走れ!助産師ボクサー [著]富樫直美

■仕事の傍ら世界に挑戦! 今年のロンドン・オリンピックから正式種目として採用される女子のボクシング。日本には、WBCやWBAなどに公認されている世界チャンピオンが何人もいるらしいが、本書の著者も………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

アーティストのためのハンドブック [著]デイヴィッド・ベイルズ、テッド・オーランド [訳]野崎武夫

アーティストのためのハンドブック [著]デイヴィッド・ベイルズ、テッド・オーランド [訳]野崎武夫

■勇気を与える古典的なガイド 自分に才能はあるのか、商業主義に迎合していいのか、このまま芽が出なかったらどうしよう、空気を読むべきか、スランプからどう脱出すべきか、自分のやっていることに意味はあ………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家、翻訳家)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

「科学的思考」のレッスン [著]戸田山和久

「科学的思考」のレッスン [著]戸田山和久

 「市民になりたくないなら科学を学ぶ必要なんか、さらさらない」。科学哲学を専門とする著者は、市民にとって必要なのは必ずしも「科学的知識」ではなく、「科学的思考」であると説く。理論や仮説はどのよう………[もっと読む]

[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]科学・生物 

昭和切手少年  [著]泉麻人

昭和切手少年  [著]泉麻人

 昭和の一時期、切手は子どもの趣味の王様だった。漫画雑誌の広告やこぼれ話、懸賞賞品の常連でもあった。1956年生まれの著者が少年のころは、安藤(歌川)広重「月に雁(かり)」と菱川師宣(もろのぶ)………[もっと読む]

[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]人文 

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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