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更新日: 2016年12月04日2016年11月27日2016年11月20日

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2016年12月04日

地鳴き、小鳥みたいな 試行錯誤に漂う [著]保坂和志

地鳴き、小鳥みたいな 試行錯誤に漂う [著]保坂和志

■「私」を表出、息のむ生々しさ 『地鳴き、小鳥みたいな』は小説で、『試行錯誤に漂う』は随筆。括(くく)りとしてはそうだが、ふたつはともに響き合う。 『地鳴き』に物語はなく、エピソードと随想の合体………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 人文 

また、桜の国で [著]須賀しのぶ

また、桜の国で [著]須賀しのぶ

■戦争の悲しみ、民族超えて共有 ポーランドの首都ワルシャワの郊外を歩いていると第2次大戦末期の1944年、ナチス・ドイツの占領に対して国内軍が武装蜂起した「ワルシャワ蜂起」の慰霊碑や慰霊塔をよく………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 政治 

夢みる教養―文系女性のための知的生き方史 [著]小平麻衣子

夢みる教養―文系女性のための知的生き方史 [著]小平麻衣子

■教養を強要し、職業は許容せず 教養って何だろう。知識があるってこと? 知性的だってこと? じゃあ就職試験の一般教養って何? 『夢みる教養』は、この謎に満ちた「教養」の変遷を女性文化とからめて論………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]人文 社会 

住友銀行秘史 [著]國重惇史

住友銀行秘史 [著]國重惇史

■企業内部の病巣、徹底的に解剖 「戦後最大の経済事件と呼ばれたイトマン事件」と言われても、事件摘発から20年以上たった今ではピンと来ない人も多いだろう。しかし、それを知らずに本書を読んだとしても………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

■検閲から守った音楽の魂語る 音楽家にとって音楽評論家は親しみ深いとは言い難いが、的確な評論には耳を傾ける価値がある。そんな関係は今日では過去のこととの感もあるが、相倉久人氏はそういう時代の論客………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 

坊っちゃんのそれから [著]芳川泰久

坊っちゃんのそれから [著]芳川泰久

■明治の現場が迫る名作の続編 超大型新人の登場である。文芸批評家にしてフランス文学研究者、翻訳家、大学教授の立場で現代文学を作ってきた芳川泰久が、本格的に小説家デビューした。その最初の作品は、夏………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 人文 

鎌鼬―田代の土方巽 [写真]細江英公 [編]鎌鼬美術館

鎌鼬―田代の土方巽 [写真]細江英公 [編]鎌鼬美術館

 異物の舞。古色漂う風景のなか、宙を舞う半裸の男を幼い少女たちが見やっている。この写真集の表紙を飾る一枚は、強烈だ。 「舞踏」を生んだ土方巽(ひじかたたつみ)と写真家・細江英公(えいこう)が秋田………[もっと読む]

[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス―昭和モダン歌謡の光と影 [著]毛利眞人

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス―昭和モダン歌謡の光と影 [著]毛利眞人

 昭和初期のモダン文化の特徴は、エロ、グロ、ナンセンスだった。表現の規制を受けながらも小説、映画などで華開いた昭和モダンの中に、色恋が題材のエロ歌謡があったことは、本書を読むまで知らなかった。 ………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 

2016年11月27日

狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ [著]梯久美子

狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ [著]梯久美子

■「事件」渇望した 文学的共犯 「そのとき私は、けものになりました」。歌うように語り始めた島尾ミホの言葉を、一言も聞き漏らすまいと筆者は筆を走らせたという。夫・敏雄の日記に不倫の証拠を見つけ、『………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

未来政府―プラットフォーム民主主義 [著]ギャビン・ニューサム、リサ・ディッキー/経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録 [著]鈴木亘

未来政府―プラットフォーム民主主義 [著]ギャビン・ニューサム、リサ・ディッキー/経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録 [著]鈴木亘

■情報で社会が変わる二つの事例 情報技術の発達により、日常的に政治の話が目に入るようになってきた。失策が話題となって、多くの人の怒りをかきたてたかと思うと、すぐに別の話題があとへと続く。 ここに………[もっと読む]

[評者]円城 塔 (作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]政治 社会 

室町無頼 [著]垣根涼介

室町無頼 [著]垣根涼介

■常識を疑う力、閉塞感打ち破る 垣根涼介の2作目の歴史小説は、寛正の土一揆をクライマックスにしている。そのため、南米移民が、自分たちを切り捨てた日本政府に復讐(ふくしゅう)する著者の代表作『ワイ………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]歴史 文芸 

ひらかれる建築―「民主化」の作法 [著]松村秀一

ひらかれる建築―「民主化」の作法 [著]松村秀一

■生活者の想像が未来を切り開く 本書はケンチクやタテモノからの卒業をうたう。ケンチクとは建築家の先生が設計する芸術的な作品。一方、タテモノとは経済的な営為から生産される通常の建物。東京のごちゃご………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]社会 新書 

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

■からだが接し、生まれる関係 京都舞鶴にある特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で著者が取り組んだワークショップ〈とつとつダンス〉の記録だ。その作業を通じ著者があらためて、わたしのからだ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]医学・福祉 社会 

地域分散型エネルギーシステム [監修]植田和弘 [編著]大島堅一・高橋洋

地域分散型エネルギーシステム [監修]植田和弘 [編著]大島堅一・高橋洋

■新たな電力網、支える形を提示 表題の「分散型エネルギーシステム」とは、再生可能エネルギーのように、無数の小規模分散型の電源をネットワーク化した、双方向型の電力システムだ。これに対して「集中型電………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]経済 科学・生物 

オはオオタカのオ [著]ヘレン・マクドナルド

オはオオタカのオ [著]ヘレン・マクドナルド

 すばらしいノンフィクション作品だ。著者のヘレン・マクドナルドはケンブリッジ大学で科学史・科学哲学を学んだ女性。父の死によって精神的な危機に直面し、ある日思い立ってオオタカを飼う。少しずつ慣れて………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

 日本初の写真専門ギャラリー、ツァイト・フォト・サロンを創設した石原悦郎の活動録。評伝に留(とど)まらず、写真を巡る環境がどう変化したかがよく取材され、石原のことを知らずとも引き込まれるはずだ。………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

2016年11月20日

反東京オリンピック宣言 [編]小笠原博毅、山本敦久

反東京オリンピック宣言 [編]小笠原博毅、山本敦久

 大衆が台頭した19世紀のイギリスで、J・S・ミルは「世論の圧制」を打破するため、「人々が普通でないということこそむしろ望ましい」と述べた。だが同時に「今や敢(あ)えて奇矯ならんとする者が極めて………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]政治 社会 

広がるミサンドリー―ポピュラーカルチャー、メディアにおける男性差別 [著]ポール・ナサンソン、キャサリン・K・ヤング

広がるミサンドリー―ポピュラーカルチャー、メディアにおける男性差別 [著]ポール・ナサンソン、キャサリン・K・ヤング

■男性は暴力的? 描き方問う ミソジニーという言葉を聞いたことがないですか。日本語でいえば、女性嫌悪または女性蔑視。そのカウンターパートに当たる概念がミサンドリー。男性嫌悪または男性蔑視だ。 〈………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]社会 

関東大震災朝鮮人虐殺の記録―東京地区別1100の証言 [編著]西崎雅夫

関東大震災朝鮮人虐殺の記録―東京地区別1100の証言 [編著]西崎雅夫

■丹念な調査で異常な実態を解明 著者は大学生時代に「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し慰霊(現在は追悼に改称)する会」発足に参加、以来一貫してこの実態解明に力を尽くしてきた。1923(………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]政治 社会 

アウシュヴィッツのコーヒー―コーヒーが映す総力戦の世界 [著]臼井隆一郎

アウシュヴィッツのコーヒー―コーヒーが映す総力戦の世界 [著]臼井隆一郎

■深い味わいに影落とす民族差別 アウシュビッツ強制収容所ではユダヤ人を回教徒(ムーゼルマン)と呼んでいたという。この悪ふざけのような習慣がなぜ作られたのか、理由を知りたいとずっと思ってきた。 本………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]政治 社会 

戦後民主主義をどう生きるか [著]三谷太一郎

戦後民主主義をどう生きるか [著]三谷太一郎

■同盟は「戦争の導火線」と警告 「日本の歴史上の民主主義は、すべて戦後民主主義であったといっても言い過ぎではない」。戊辰戦争の「戦後民主主義」としての、福沢諭吉らの「公議輿論(よろん)」の要求。………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]政治 社会 

限りなく完璧に近い人々―なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか? [著]マイケル・ブース

限りなく完璧に近い人々―なぜ北欧の暮らしは世界一幸せなのか? [著]マイケル・ブース

■等身大の姿、皮肉も込めて描く スウェーデンとデンマークに最近行ってきた。両国の社会保障は手厚いため、失業や老後の不安が原因で貯蓄する人は少ない。それゆえマイナス金利政策で預金金利が低下しても、………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]政治 社会 

ミズーラ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度 [著]ジョン・クラカワー

ミズーラ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度 [著]ジョン・クラカワー

■被害者に向けられる疑いの目 「レイプ神話」をご存知(ぞんじ)だろうか? レイプとは暗闇に潜んで相手を襲う変質者の性犯罪であり、相手の抵抗を押しきって振るわれる暴力である、というイメージを指す。………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]社会 

ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開 [編著]広瀬浩二郎

ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開 [編著]広瀬浩二郎

 「すべての人の好奇心のための博物館」を目指す、ユニバーサル・ミュージアム論の公開シンポジウム報告集。見常者、触常者、触文化、手学問と、興味深い言葉がぽこぽこ顔を出す。 冒頭の広瀬浩二郎と相良啓………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]社会 

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