子どもの本棚

文様の楽しみ、本の外にも

2017年11月25日

 ■「文様えほん」

 文様とは、「着るものや日用品、建物などを飾りつけるために描かれた模様」とのこと。日本でも、縄文時代からヘラや竹筒や貝殻や爪を使って土器や人形に描かれていたし、現代でもラーメン鉢や衣服に描かれている。モチーフは、植物、動物、天体や自然など様々だし、線や図形を組みあわせた幾何学文様もある。
 本書は、そうした文様の種類を教えてくれるだけではない。地図で世界各地の文様の違いや伝播(でんぱ)による変容を見せたり、四季折々の生活や町の風物の中にひそんでいる文様を示したりもする。巻末の用語集や豆知識もついたノンフィクション絵本だが、読んだあとの子どもたちには、身のまわりのあちこちに文様を発見していく楽しみが待っていそうだ。(翻訳家 さくまゆみこ)
 ★谷山彩子作、あすなろ書房、税抜き1400円、小学校中学年から

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