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死ぬまで編集者気分―新日本文学会・平凡社・マイクロソフト [著]小林祥一郎

[評者]

[掲載]2012年05月13日

[ジャンル]人文

表紙画像

 めくるめく編集者人生と言っていいだろう。「困難な、困難な、困難な道が君を呼んでいます」。武井昭夫からの手紙で著者は1952年、新日本文学会の事務局に入る。花田清輝編集長の解任を契機に辞め、平凡社に入社。百科事典づくりのほか、雑誌「太陽」にも携わる。一方で新日本文学会にも関わり続け、編集長を務めた時期も。平凡社退社後、マイクロソフトの電子百科事典「エンカルタ」の編集顧問に迎えられる。パソコンや英会話など「年寄りの手習い」だったという。
 文学会の路線対立、柳田国男、加藤周一や林達夫との出会い、平凡社の経営危機など、戦後出版史も映し出している。
    ◇
 新宿書房・2940円

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