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テレビ屋独白 [著]関口宏

[評者]

[掲載]2012年08月12日

[ジャンル]人文

表紙画像

 テレビの現場にいる大御所が、業界にちょっと辛口の“本音”をつづる。
 テレビ成長期に番組制作に情熱を傾けたテレビ屋たちが第一線から次々と引退する時代になった。著者はいまだに現場で活躍しているが、退職する“同志”から届いたあいさつ状の後世への憂いを読み、自身の思うところを残しておこうと思ったという。
 見る者の思いを代弁するかのような後輩テレビ屋たちへのアドバイスの章は具体的だ。演出過多を「慢性テレビ屋サギ症候群」と批判、視聴者の想像力を損なう再現映像やスーパーの多用、つながりを無視した編集などに苦言を呈す。著者が感じている、昔といまの現場の雰囲気の違いも興味深い。
    ◇
 文芸春秋・1050円

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