1. じんぶん堂TOP
  2. 教養
  3. 出版社や識者がおすすめ じんぶん堂3周年ブックフェア「知の深呼吸 考える みえてくる」開催

出版社や識者がおすすめ じんぶん堂3周年ブックフェア「知の深呼吸 考える みえてくる」開催

記事:じんぶん堂企画室

「じんぶん堂」はおかげさまで3周年を迎えました
「じんぶん堂」はおかげさまで3周年を迎えました

いまこそ、少し立ち止まって

 真偽の入り交じった情報が日々飛び交い、社会は急速に変化しています。いまこそ、少し立ち止まって、先人の知恵を知り、自分の頭でじっくり考えたい――3周年のフェアには、そんな思いを込めました。人文書が、きっとその助けになってくれるはずです。フェアの選書から一部をご紹介します。

 批評家・思想家の柄谷行人さんには、カントの古典的名著『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳 岩波書店)を挙げて頂きました。柄谷さんは、「ウクライナに始まった戦争が世界戦争に発展する気配の中、また日本が憲法九条を実質的に捨てようとしている今、これ以上に必要不可欠な本を思いつかない」といいます。

 読書猿さんが紹介するのは、『日本語からの哲学 なぜ〈です・ます〉で論文を書いてはならないのか?』です。独学者として古今東西の知と向き合ってきた読書猿さんは、本書の著者である平尾昌宏さんについて、「読者とともに『哲学する』ことを紙上実演できる稀有の書き手」と評しています。

『言葉の展望台』が「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位になった話題の書き手、三木那由他さん。選んでくれたのは、『トランスジェンダー問題 議論は正義のために』(ショーン・フェイ著、高井ゆと里訳 明石書店)です。「もしトランスジェンダーについて何か言いたくなったら、その前にまずはゆっくりと本書を読んでほしい」と呼びかけています。

 人文書の世界は、哲学、歴史、科学から、現代社会を描くものなど幅広いジャンルに広がっています。出版社のおすすめ本にも魅力的なラインナップがそろいました。ぜひ書店で気になる一冊と出会ってください。

フェア開催店舗と実施期間

●紀伊國屋書店 札幌本店 4/2(日)~5/31(水)
●ジュンク堂書店弘前中三店 4/1(土)~5月末日
●丸善仙台アエル店 開催中 3/26(日)終了予定
●ジュンク堂書店秋田店 5月
●ジュンク堂書店郡山店 3/1(水)~3/31(金)
●紀伊國屋書店 さいたま新都心店 5/1(月)~5/31(水)
●紀伊國屋書店 流山おおたかの森店 4/3(月)~5/31(水)
●ジュンク堂書店吉祥寺店 3/2(木)~3/30(木)
●誠品生活日本橋 3/29(水)~5/6(土)
●代官山 蔦屋書店 3月13日ごろ~
●丸善名古屋本店 3/4(土)~3/31(金)
●ジュンク堂書店名古屋店 3/1~3月末
●丸善四日市店 5月
●ジュンク堂書店 滋賀草津店 3/11(土)~
●ジュンク堂書店 難波店 4月初旬~5月末
●ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店 3月後半から1ヶ月間程度
●ジュンク堂書店三宮店 5月
●ジュンク堂書店三宮駅前店 3月中旬~4月中旬
●ジュンク堂書店姫路店 3月から1ヶ月予定
●丸善岡山シンフォニービル店 5月
●ジュンク堂書店奈良店 5月
●ジュンク堂書店広島駅前店 3月
●紀伊國屋書店 広島店 3/15(水)~4/16(日)

※開催期間は変更となる場合があります。各店舗へお問い合わせください。

対象書籍26点の推薦コメントをまとめた小冊子を配布

 ブックフェア「知の深呼吸 考える みえてくる」開催書店では、対象書籍についての推薦コメントをまとめた小冊子を無料配布しています。柄谷さん、読書猿さん、三木さんに加え、「じんぶん堂」に加盟する出版9社の推薦書や、「書店員さんコラム」で紀伊國屋書店「じんぶん大賞」選考委員の書店員さん、ジュンク堂書店池袋本店の書店員さんが取り上げた人文書など26点を収録。お近くの開催書店にお立ち寄りの際はぜひお手にとってみてください。小冊子のデータはこちらからもご覧いただけます。

ページトップに戻る

じんぶん堂は、「人文書」の魅力を伝える
出版社と朝日新聞社の共同プロジェクトです。
「じんぶん堂」とは 加盟社一覧へ