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【直筆サイン入り】鈴木俊幸著『蔦屋重三郎』を好書好日メルマガ読者5名様にプレゼント

記事:じんぶん堂企画室

山東京伝作、歌川豊国画『箱入娘面屋人魚』(部分)、寛政3年(1791) 国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/pid/9892706)
山東京伝作、歌川豊国画『箱入娘面屋人魚』(部分)、寛政3年(1791) 国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/pid/9892706)

 NHK大河ドラマ「べらぼう」の時代考証を務める鈴木俊幸さんが、主人公の蔦屋重三郎の足跡や江戸時代の出版事情、そして吉原の町人文化などをわかりやすく解説した、平凡社新書『蔦屋重三郎』。鈴木さんの直筆サイン本を、好書好日メルマガ読者5名様にプレゼントします。

 18世紀後半の江戸には、喜多川歌麿、東洲斎写楽、山東京伝、大田南畝といった江戸文化を彩る花形スターが登場し、一大旋風を巻き起こしました。これらのスターたちの作品を巧みに売り出し、江戸文化の最先端を演出・創造したのが、版元の「蔦重」こと蔦屋重三郎(1750~1797)です。

 蔦重は、江戸吉原の人気ガイドブック『吉原細見』の独占出版から狂歌と浮世絵を合体させた豪華な狂歌絵本の刊行、当時の情勢を風刺した山東京伝らによる戯作を出版し、時の人となります。また、才能を秘めた人を見出し、世に送り出すという現代でいえば、“名プロデューサー”的な役割も果たし、歌麿や写楽などを見出しました。

 商人として大成功をおさめた蔦重ですが、鈴木さんはむしろ、蔦重ならではの「巧思妙算」に注目すべきであると述べています。

その「巧思妙算」とは、第一に時代の「風」を読み、また「風」を作る才能であろう。作った「風」は町の注目を載せて蔦重店に集まる。彼の出版物は「風」を読んで制作されたり、「風」を起こすために制作されたり、また「風」そのものであったり、出版の発想はじつに柔軟である。18世紀末の四半世紀を、「風」を読み、「風」を起こしつつ蔦屋重三郎が駆け抜けた後、われわれには豊かな江戸の宝物が遺されることになったのである。そして、彼のまなざしは、その「風」の及ぶべき遠い先の時空間にも向けられていたものと思われる。
平凡社新書『蔦屋重三郎』「はじめに」より

 じんぶん堂では、平凡社新書『蔦屋重三郎』のなかから、「はじめに」を詳しく紹介しています。また、鈴木さんが監修を務めた別冊太陽『蔦屋重三郎』(平凡社)から、鈴木氏の巻頭言を公開しています。
2025年大河ドラマ「べらぼう」の時代考証者が描く蔦重と江戸中期の文化 ――鈴木俊幸著・平凡社新書『蔦屋重三郎』
蔦屋重三郎の「ほんとうの評価」を見極めるために――別冊太陽『蔦屋重三郎――時代を変えた江戸の本屋』

平凡社新書『蔦屋重三郎』(鈴木俊幸著)
平凡社新書『蔦屋重三郎』(鈴木俊幸著)

■『蔦屋重三郎』目次
はじめに
第一章 吉原と蔦重
    吉原の本屋重三郎
    吉原発の当世本
第二章 天明狂歌・戯作と蔦重
    安永から天明へ
    地本問屋蔦屋重三郎
    季節の終わり
第三章 新たな時代の到来
    寛政という時代
    書籍市場の変化
    全国展開
あとがき

プレゼントの締切は2025年3月21日(金)正午。

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