キモチワルイけど美しい! 土の中にいる小さな生き物たちの不思議な世界、超拡大写真で観察
記事:朝倉書店
記事:朝倉書店
土の中で生活している動物のことを「土壌動物」といいます。おおむね小さくて、足の下のどこにでもウジャウジャいて、モゾモゾうごめいているという、あまり印象のよくない生き物たちですが、彼らの姿は意外にも面白く美しい、というのが本書の主旨です。
ほんの20年ばかり前まで、こうした土壌動物というものは専門の研究者でも標本を見るばかりで、生きて動いている姿を見ることは簡単でなかったのですが、近年撮影技術と機器が進歩し、彼らが普段いる土の中において、実際に暮らしている姿を接写できるようになりました。そうした生き生きとした生態写真をあつめ、さらに専門の生物学者による簡単な解説を加えたのが本書です。
眺めてみるとまず、ほとんどの動物たちが、土の中というイメージに反してツヤツヤと綺麗なのに驚かされます。超小型の節足動物はたいてい殻が半透明なのと相まって、飴細工のような美しさがあります。
単なる図鑑にとどまらず、生態写真の撮影方法や、生物観察会開催の手引きなど、「生物を観察したい人」「生物観察を広めたい人」向けの情報も充実しています。
キモチワルイけど美しい、奇妙な土壌動物の世界を楽しんでみて下さい。