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【直筆サイン&メッセージ葉書入り】荒木優太編『プロレタリア文学セレクション』を好書好日メルマガ読者5名様にプレゼント

記事:じんぶん堂企画室

 「在野研究者」として近代日本文学などの批評・研究を続け、第59回群像新人評論賞優秀作「反偶然の共生空間──愛と正義のジョン・ロールズ」をはじめ、数多くの著書を出版している荒木優太さんが編んだ新刊アンソロジー『プロレタリア文学セレクション』(平凡社ライブラリー、2025年3月刊)を好書好日メルマガ読者5名様にプレゼントします。

【関連記事】

>「プロレタリア文学は「できる勇気の文学」である。」『プロレタリア文学セレクション』編者・荒木優太氏インタビュー

 

2025年3月5日刊、平凡社ライブラリー『プロレタリア文学セレクション』(荒木優太編)。408ページ/定価1,980円(税込)
2025年3月5日刊、平凡社ライブラリー『プロレタリア文学セレクション』(荒木優太編)。408ページ/定価1,980円(税込)

 本選集は既存の枠組みにとらわれない、編者独自の視点による作品選定が大きな特徴。巻末の編者解説ではプロレタリア文学について以下のように述べています。

 プロレタリア文学とは、言葉が届くという奇跡を技術によって下支えできると考える文章実践の総称である。
 この定義には、いくつかの補足が必要だ。そもそも言葉は届かないかもしれないという不安がなければプロレタリア文学はない。届かないものと届くものの差を技術的介入の問題だと考える知性がなければプロレタリア文学はない。そして、上からひっぱるのではなく下から支えることでいままで気づかなかったような言葉に出会えるかもしれないと胸躍らせる好奇心がなければプロレタリア文学はない。極言すれば、プロレタリア文学は不安と知性と好奇心の三つ組みでできている。――荒木優太編『プロレタリア文学セレクション』より

 そんなユニークな視座で選ばれた収録作品は、小林多喜二のような著名な作家による小説だけでなく、プロレタリア文学雑誌の読者投稿なども対象としています。プロレタリア文学は「アマチュアリズムに積極的に開かれた文芸ジャンル」でもあるので、「読者投稿が無類に面白い」とのこと。

 プレゼントの5冊はいずれも荒木さんの直筆サイン入り。さらに直筆メッセージが記された葉書が挟みこまれています。これを機会にぜひご応募いただき、荒木さんの独自の視点で自在に選ばれた心躍る作品の数々をお楽しみください!

【収録作品】

第一部 文字という重労働
宮本百合子〈エッセイ〉「雲母片」
小林多喜二〈小説〉「誰かに宛てた記録」
前田河広一郎〈小説〉「灰色」
山路英世〈詩〉「印刷工の歌」
武藤直治〈小説〉「新文化印刷所」
林房雄〈小説〉「謄写版の奇跡」
府川流一〈読者投稿欄〉「便所闘争」
パラレタリア文学1 太宰治〈小説〉「花火」

第二部 紙は製本されずに世界に散らばる
徳永直〈少女小説〉「欲しくない指輪」
ドストエフスキー、幸徳秋水訳〈小説〉「悪魔」
鈴木清次郎〈小説〉「人間売りたし」
村田千代〈小説〉「ヤッチョラ」
黒島伝治〈小説〉「穴」
阿部鉄男〈パンフレット〉「どうしたら上手に謄写印刷出来るか(抄)」
片岡鉄兵〈小説〉「アスファルトを往く」
✕✕✕✕✕〈詩〉「奪へ、奪へ何でも奪へ」
パラレタリア文学2 横光利一〈小説〉「高架線」

第三部 女性にとって革命とはなにか?
平林たい子〈小説〉「殴る」
大野優子〈読者投稿欄〉「珍らしがられる仕事」
佐藤季子〈読者投稿欄〉「小学教員は講談社の社員也」
大田洋子〈小説〉「検束のある小説」
松村清子〈実話〉「廓日記」
平林英子〈小説〉「最後の奴隷」
壺井栄〈小説〉「種」
パラレタリア文学3 葉山嘉樹〈小説〉「寄生虫」

 締切は2025年5月9日(金)正午。

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