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出版社発、本の魅力を伝えるポッドキャストがスタート ゲストに三好愛さん(イラストレーター)ら

記事:晶文社

晶文社ポッドキャストのロゴ。昨年、開設の際に平野甲賀さんが描き下ろしてくださいました。
晶文社ポッドキャストのロゴ。昨年、開設の際に平野甲賀さんが描き下ろしてくださいました。

締め切り一週間前に原稿が来る

晶文社・深井(以下、深井) 担当編集として、三好さんが本当にすごいと思ったのは、締め切りを守ってくれる。

三好愛(以下、三好) あははは(笑)。

深井 本当にすごいんです! 一回、締め切りの一週間前くらいに原稿が来た時があって、締め切りを前倒ししてくれる方って、本当になかなかいないから、すごいなと思って(笑)。

三好 えっ! 文章を書く人は、そんなに締め切りを守らないものなんですか?

深井 人によりますけど……人によっては(笑)。

三好 あっ、でもそれは、私はイラストレーターなので、例えば装画を描く時は、装画を描かないとデザインがあがらないし、デザインがあがらないと、本が出ないから。それは、イラストの仕事をする経験から来ていると思います。

深井 すごい。

三好 今、新聞小説の挿絵を描いているんですけど、作家さんの締め切りの前倒し具合がすごいんですよ。だから、私もギリギリ締め切りは守っているけど、作家さんの前倒し具合に合わせてるので、余裕があります。

深井 新聞小説って毎日掲載ですよね?

三好 そうなんです。365枚描くんです。

深井 あれってスケジュールはどんな感じなんですか? 毎日描いて送ってるんですか 

三好 自由なんですけど、私の場合は10枚まとめて描いて、10日ごとに締め切り設定してもらってます。

深井 三好さんの作業としては毎日1枚描いているんですか?

三好 いやー、ラフはなんとなく毎日描いておきますけど、本描きの時はまとめて描いちゃいますね。

深井 へーそうなんですね。ちなみに、三好さんって描けない時ってあるんですか?

三好 そうですね~普段はあんまり思いつかない時って無いんですけど、新聞小説だと毎日なのでどうしても思いつかない時もあって……。あっ、この間、新聞小説でこの回は「生首の絵しかない!」っていうお話の時があったんです。

深井 はい。

三好 満を持して生首を描いたんです。超かわいい生首を(笑)。

深井 超かわいい生首(笑)。

三好 でも、生首って新聞だとNGみたいなんですって。

深井 イラストでもダメなんですか?

三好 ダメなんですって。それで、「ちょっと生首は……」って言われてしまって、それだけ描き直しになりました。でも「生首しかない!」って思って描いてたから、全然思いつかなくて、捻りだすのに時間がかかりましたね。

深井 その絵、お蔵入りですね。

三好 そうなんですよ! すごい自信作だったんですけど……。掲載前に会議で、「この生首はいけるか、いけないか」っていうことを話し合ってくださったみたいで。「生首は大前提としてダメなんだけど、生首といえど、爽やかさある!」みたいなことを言ってくれた人もいたみたいなんですけど(笑)、通らなかったです。

深井 その会議の様子、面白いですね(笑)。『ざらざらをさわる』でも一篇、お蔵入りがありましたね。

三好 ありましたね。

▷第1回「はじめて本を出すってどんな感じ?」(ゲスト:三好愛さん)より

数々の本の装画を手がける三好愛さんの初の著書『ざらざらをさわる』(晶文社刊)。なめらかには進めなかったけど、とんでもないでこぼこでもなかった「ざらざら」とした記憶とユニークな文体が話題になり、「キノベス!2021」にランクイン。
数々の本の装画を手がける三好愛さんの初の著書『ざらざらをさわる』(晶文社刊)。なめらかには進めなかったけど、とんでもないでこぼこでもなかった「ざらざら」とした記憶とユニークな文体が話題になり、「キノベス!2021」にランクイン。

本って捨てられないですよね

深井 三好さんと私、結構オンラインで打ち合わせしたじゃないですか。その時、三好さんの後ろにかっこいい本棚が見えていたんですけど、どこで本棚買ったのかなって思って(笑)。

三好 すごい個人的な質問ですね(笑)。あれは、足場板(あしばいた)っていう古くなった木材で家具を作っているサイトで買いました。「東京蚤の市」に出店しているようなところで、指定のサイズで作ってくれるんですよ。

深井 指定のサイズで作ってくれるのいいですね。最近、本棚を探していて。

三好 あ~本棚って選ぶの難しいですよね。ていうか、本関係の人って本をたくさんを買うじゃないですか。どうやって保管してるんですか? すごい増えますよね。全部とってある……?

深井 私は会社に置いたり。

三好 (笑)。そっか、だからあんなに机が……。

深井 ちょっと机、汚くなってきちゃって(笑)。家の本棚から溢れ出してきちゃっているので、よくないと思うんですけど、会社に置いています。

三好 そっか。会社という本棚……。全然参考にならなかったですよ、今の意見(笑)。

深井 参考にならないですか?

三好 ならないですよ~(笑)。

深井 すみません(笑)。

三好 装丁デザイナーの方とかどうしてるんですかね?

深井 事務所がある方はいいですけど、自宅兼事務所って方もいますもんね。

三好 そっか、事務所か。引っ越すときとか大変そうですよね。

深井 三好さんは本、溢れてないですか?

三好 いや、溢れてて。色んな隙間に置いてます。部屋を綺麗にできる質でもないから、なんか絶望って感じになってます(笑)。

深井 本って捨てられないですよね。

三好 いや、捨てられないです! 売ることもできないし、なかなか。また新聞連載の話になりますけど、いくつかの新聞に載っていているので、2紙分送ってもらっているんですよ。

深井 カラーとモノクロの掲載紙ってことですか?

三好 そうです! 両方見たくて。だから家に、2種類の新聞が毎日届いていて、家が新聞だらけになっちゃってて(笑)。ありがたいんですけどね。

深井 本当はスクラップとかした方がよさそうですけど、大変ですよね。

三好 そうなんですよ、切らないといけないんですけど。毎日新聞を開いて、ページを探して、切って……っていうのが、大変になってきちゃって、ベッドの上に重なっていってます。

深井 いやー大変。

三好 それで、新聞小説って毎日どのページに載るか決まっていないんですよ。それで探していると、色んな記事を読んだりしちゃって。全然スクラップが進まないんですよね。

▷第2回「本を捨てられない」(ゲスト:三好愛さん)より

▷「晶文社ポッドキャスト」

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