もっと知りたいアイヌの世界観。「ウポポイ」を訪れる前に読みたい平凡社の2冊
記事:平凡社
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まずは平凡社のビジュアル誌「別冊太陽」のアイヌ特集をご紹介します。
本誌ならではの美しい写真や貴重な資料で、北海道に先住してきたアイヌ民族の歴史を古代から現代まで紹介します。
考古学・歴史学・民俗学・文芸史・生活史・芸術など多面的に、第一線の研究者の解説で、先住民族アイヌの豊かな文化に対する理解をさらに深めることができる永久保存版です。
記事の冒頭で紹介した掛川源一郎さんの写真をはじめ、豊富なビジュアルとともにアイヌの世界観に親しみたい方にはおすすめです!
続いて「平凡社ライブラリー」シリーズから1冊ご紹介します。
著者で言語学者の中川裕さんは、人気漫画『ゴールデンカムイ』でアイヌ語やアイヌ文化を監修されたことでも知られ、北海道をフィールドにアイヌ文学の記録活動してきました。
先日、本サイトで公開されたインタビュー記事でもアイヌ文化の魅力を伝える書籍を紹介してくれています。
『ゴールデンカムイ』監修者がおすすめ アイヌ文化を知る厳選12冊
アイヌの物語は、アイヌ=「人間」とカムイ=「人間にない力を持つものすべて」が織りなす、壮大で豊かな口承文芸です。
神謡、散文逸話、英雄叙事詩……。その魅力の真髄を、ぜひ本書で楽しんでください。
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先住民族であるアイヌの歴史や文化は、知れば知るほど、学べば学ぶほど、知的好奇心を刺激されます。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ウポポイの開業が2020年5月29日まで延期されたことは発表されましたが、その後の見通しはまだ決まっていません(5月15日時点)。開業後も、道外からの移動を様子を見なくてはいけない状況が続くかもしれません。
訪れる日を思い描きながら、ぜひご紹介した2冊を手に取って、アイヌの世界の奥深さに触れてみていはいかがでしょうか?