籠原あきさん『あなたはどこにいるのか』を、「好書好日」メルマガ読者5人にプレゼント
記事:好書好日編集部
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作家・籠原あきさんの新刊『あなたはどこにいるのか』(春秋社刊)が刊行されました。
昭和20年8月、終戦。開拓民として満州に入植した人たちに何が起こったか。何の手助けもなく引き揚げを敢行した苦難の逃避行のなかで直面する生死の極限…。戦後日本の平和の中で、心に傷跡をのこした老若男女の行く末を真摯に描いた感動のドラマです。
籠原さんは1943年の春、1歳半で家族とともに旧満州へ渡りました。1945年7月には父が現地で招集。直後の8月9日、ソ連が旧満州へ侵攻します。戦後、残された家族は飢えや寒さと闘い、1946年秋に、母、兄、姉と共に母の生家がある岐阜県に引き揚げてきました。
籠原さんはいま、1993年に姉の玉田澄子さんらが設立した「微風の会」(中国東北部の高校生、大学生支援、戦争体験記録等の活動)で事務局などを担当する傍ら、有志者と「からし種の会」を立ち上げ、中国黒龍江大学、佳木斯大学の日本語学科の学生支援に携わっています。
籠原さんは語ります。
あのとき、日本の国は、
ウクライナに侵攻している今のロシアと
同様の立ち位置にあった。
そして、洗脳されていた日本の民は、
敗戦によって自分がどこにいるのかを知る。
満州からの帰還。
敗戦の傷跡を背負いつつ
真摯に生きた人びとから、
これからを生きる若人たちに
この書を届けたい…。
また、本書に寄せる思いを、じんぶん堂に寄稿していただきました。
癒えない傷あと――希望の光、再生への旅(上)
歳月の中に――希望の光、再生への旅(下)
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