#新大学生に勧めたい筑摩書房の10冊
記事:筑摩書房

記事:筑摩書房
〈東大・京大で読まれ続ける「知」のバイブル〉
自分の頭で考え、アイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは?――広い視野とシャープな論理で知られる著者が、自らの体験をもとに提示する恰好の「思考法」入門書。
「考えるってそもそもどうすればいいんだろう?」
そんな疑問が出てきたら、まずは刊行以来40年以上読み継がれる時代を超えたベスト&ロングセラーからヒントを得るのもおすすめです。
〈約80人の大学生の語りから導いた、4年間を無駄にしない成長の条件〉
「10単位落として」「教授との議論は“洗礼”でした」「楽単情報を先輩に聞いて履修」「サークルが居場所でした」……さまざまな大学生活のあり方から導かれる、大学生活を無駄にしないための指針とは? キーワードは「アウェイの世界に飛び込む」と「教員の活用」のたった2つ。
「大学での学びは受験勉強とは違うもの」
そう言われてもいまいちイメージが湧かないということはありませんか。「何を学ぶか」は多様でも「どう学ぶか」には指針をもつことができます。
〈近代以降のすべての哲学はこの本から始まる〉
「私は考える、ゆえに私はある」──すべての人間が理性を有することを前提として、近代精神の確立を宣言した、世界でもっとも読まれている哲学の古典。
「大学に入ったら哲学に触れてみたい」
そう思う人も多いはず。すべてを疑うという地点から出発した哲学的思索の原点に、まず挑戦してみては?
〈最もむずかしいのは、リサーチをはじめる前の段階〉
「⾃分にとってほんとうに重要な問い」をどうやってみつけるか。その問いを他人と共有するために、どのように書き、研究を設計するか。〈⾃分中⼼の研究〉を楽しくおこなう⽅法を、演習問題を交えてやさしく講義する。
「自分がなにを調べたいのかわからない」
そんな悩みに応えてくれる本です。ほんとうに研究したいことを見つけられるのは自分だけ。〈自分〉からはじまるリサーチ入門。
〈読みやすい文章の原則は“読者のことを考える”こと〉
数式の表す内容にあいまいさがないからといって、その文章自体がわかりやすいとは限らない。論文・レポートの執筆、教科書・プリントの作成で、伝わる文章を書くノウハウを伝授。
「自分の考えをレポートでどう伝えればいいのだろう?」
大学に入ってはじめてレポートや論文を書くことになったときにはこの一冊から。理科系の人だけでなく、文科系の人にも役立つ文章術。『推敲編』もあります。
〈作品をより深く理解し、たくさんの人とシェアするために〉
批評のやり方を「精読する、分析する、書く」の3ステップで徹底攻略。チョウのように軽いフットワークで理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につける。
「センスがないから作品を深く理解できない」
レポート課題や論文でそう落ち込んでしまったら。必要なのは、センスではなく調査力と注意深さ。そしていくつかのコツを飲み込めば、誰でも楽しく批評ができるようになります。
〈科学と人文知を切り結ぶ〉
絶滅という観点から生物の歴史を眺め、俗説が人びとを魅了する構造を理解すれば、進化論の本当のおもしろさがわかる。アートとサイエンスをあざやかにむすぶ現代の名著。
「理系だから」「文系だから」
それを超えたさきにあるおもしろさを存分に見せてくれる本です。自分の専門分野を超えて興味を持つことに勇気を与えてくれる読書体験になるはず。
〈学問で言葉を扱うとはどういうことか〉
史料を扱う歴史家たちは、実際のところ何をしているのか? 史料の山に埋もれ、ひたすら解読していたり、過去の出来事の是非を論争していたりするだけではない、歴史学に共通するプロセスがわかる。
「どうすればすれ違わずに議論ができるのだろう?」
思想も関心も異なる歴史家たちが史料を使ってどう議論を交わしているのかをたどってみると、言葉を扱うとは何をしていることなのか、が見えてきます。「人文系の研究って何をしているの?」という理系の人にもおすすめの一冊。
〈そのテーマは浅い、と言われても〉
「ファッションは浅い」と言われても、ファッションを研究し続けたからこそ広がる豊かな世界。東京大学文学部史上初の講義を書籍化。一度きりの特別講義がその熱を凝縮した一冊となってよみがえる。
「関心のある研究テーマを軽んじられるかも」
そんな不安を感じたときに読んでほしい本です。ファッションが学問対象として確立されはじめたように、これはと思ったテーマを深く研究していくことで世界が変わるかもしれません。
〈常識を覆し、社会と人間に迫る〉
生物と同様に、社会システムは「同一性」と「変化」に支えられている。だが、この二つの相は本来両立しない。社会心理学はこの矛盾に対し、どのような解決を試みてきたのか。社会心理学の発想を伝え、「人間とは何か」という問いを読む者に深く刻み込む。
「専門の枠組みを超えて人間を理解したい」
壮大な問いにいかに挑むのか、身をもって示す一冊。自身を「独習者」と位置づける著者ができあいの専門領域を踏み越えて問いと格闘する姿は、「考えるとはどういうことか」をありありと伝えてくれます。