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漫画「東京卍リベンジャーズ」が「ご当地リベンジャーズ」に? 47都道府県で地域限定新聞広告

 人気漫画「東京卍リベンジャーズ」の単行本最新刊(第24巻)が発売された9月17日、全国の朝日新聞朝刊に、人気キャラクターとご当地の方言をあしらった全面広告が掲載されました。

 広告の絵柄は、配布される都道府県ごとに異なる全47種類。主人公の花垣武道(タケミっち)が「京都リベンジャーズ」として「京都にきぃや」と呼びかければ、タケミっちを目にかける不良グループ「東京卍會」総長のマイキーは「熊本リベンジャーズ」として「からし蓮根ば食えたらいっちょまえたい」とつぶやくなど、ご当地ネタと方言が登場。東京都内のみ「日本リベンジャーズ」として主要キャラクターが総出演しています。

 「東京卍リベンジャーズ」は、さえないフリーターの主人公・花垣武道が、暴走族の抗争に巻き込まれて死んだ中学時代の元恋人・日向(ひなた)の命を救おうと、12年前と現在を行き来しながら過去の出来事を変え、自らも不良グループの中で台頭していくストーリー。個性的なキャラクターたちが織りなす青春模様に加え、SFやアクションの要素も盛り込んだ型破りなストーリーが人気を呼んでいます。

 単行本は2021年8月時点で計約3500万部が発行され、2021年4月からはテレビアニメシリーズがスタート。映画化、舞台化もされました。連載している「週刊少年マガジン」の講談社は今回の広告について、「この勢いを全国に知らしめたい。東京が舞台の漫画なので、地方へさらに浸透させて、リベンジャーズ人気を盛り上げていきたい」(宣伝担当の田幸志朗さん)と狙いを語っています。漫画で描かれる地元意識や仲間愛など「東京以外の地方にも親和性が高く、受け入れられやすいのでは」という発想が元になったとか。

 「ヤンキー漫画」と言えば「カメレオン」「疾風伝説 特攻の拓」など、週刊少年マガジンの得意ジャンルですが、漫画に出てくるような不良生徒軍団も、今や現実世界ではなかなかお目にかかれない時代。担当編集者の小山淳平さんは「主人公・花道やその仲間たちの吐く台詞が、とてもまっすぐでピュア。中学生があこがれるような、ちょっと悪そうでかっこいい男の子が活躍する漫画が最近あまりないのが、東京卍リベンジャーズが受け入れられた理由かもしれない」と分析しています。

 全国の書店の店頭でも17日からキャンペーンを展開。対象商品を1冊購入すると、47都道府県リベンジャーズのイラストカードがどれか1枚もらえます。絵柄は書店の所在地に関係なくランダムだそうで、「たくさん購入すれば、全47種類のコンプリートも夢ではないかも。全国の書店からリベンジャーズ人気をさらに盛り上げてください!」(田幸さん)とのこと。