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通訳たちの苦闘のあと

黒船来航 日本語が動く (そうだったんだ!日本語) 著者:清水 康行 出版社:岩波書店 ジャンル:言語・語学・辞典

価格:1728円
ISBN: 9784000286237
発売⽇:
サイズ: 19cm/209p

日米和親条約の締結後に浮上した日米間の条文解釈の相違。責任を問われ退場となった漢文。公的文書の表現は緊迫する外交交渉でどう鍛えられたのか。近代文章語成立史の序章としての幕…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2013年07月14日

黒船来航―日本語が動く [著]清水康行

 幕末、諸外国との外交交渉に臨んだ日本。近代西洋の論理に直面し、条約文をまとめる際には新たな単語や構文法を開発しなければならない場面もあった。「日米和親条約」などの文章を分析しながら、通訳らの苦闘を追う。例えば入り組んだ仮定的な条件を含む文章は、それまで公文書で使われていた「候文」では表現しにくく、「〜すべし」という「べし文」に代わっていく。漢文も使われなくなる。それらは次代の日本語を生み出す過程でもあった。
 誤訳のエピソード、「条約」という語の用法の変遷や、当初共通語として使われていたオランダ語がフランス語にとって代わっていく経緯にも触れている。
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 岩波書店・1680円