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家の整理は心の整理 すっきりのコツ伝授します 元祖〝スーパー主婦〟山﨑美津江さんが講演

文:田河国彦、写真:斉藤順子

「ただいま動線」から始める

 私は「ただいま」という言葉が大好きです。両親は東京の下町で商売を営み、毎日忙しくしていましたが、母が台所で「おかえり」と言ってくれると、子ども心にウキウキしたことを覚えています。家庭を持ってからは「ただいま」「おかえり」が行き交う家でありたいと思っていました。住まいについて勉強をしているうちに、心がほっとできる「ただいま」を実現するには、カバンやコートをはじめ、財布などの小物も置く場所を決めることが大事だと気付きました。決められた場所に物がないと落ち着かないのです。置き場所さえ決まれば家の中もすっきりして心地よい空間になります。そのために外出先から帰ってきての動線「ただいま動線」をつくるようにしましょう。動線ができることで置き場所も自然に決まります。「ただいま動線」から始めることが、家の整理の第一歩です。

床こそ、インテリアの第一歩

 また玄関やリビングに関しては、まずは「床見え(床が見える状態)」を目指してみましょう。床に物を置かないと、部屋の中の凹凸がなくなって平らになり、自然と広がりを感じることができます。空中に舞い上がった埃は一晩かけて床に落ちてくるそうで、我が家では「あさいちモップ」と呼び、朝一番にモップを掛けるようにしています。このモップ掛けのため、床に物を置かなくなりました。インテリアを変化させて気分をリフレッシュさせたいと思っても、床が見えないと、カーテンや家具も引き立たず、いまひとつ達成感が味わえません。インテリアの事始めは「床見え」だと私は思います。

時間を整理する

 時間の整理についても少しお話しします。家事の時間の半分は、食に関する台所を使う作業といわれます。時間を有効に使うには、そういった目には見えない時間を〝見える化〟して整理することが大切です。さまざまな家事の所要時間が分かるようになると、自分の時間の使い方の癖に気付きます。そして「何分で何ができる」「何時には何をする」といった作業の優先順位を決められ、ゆとりが持てるようになるのです。

家族が動く仕組みを作る

 そんな家事を家族で分担していくのに必要なことは、「道具がある場所をみんなが分かる」こと。そのためには置き場所を決めることも重要ですが、しまう物一つひとつの場所に名前を付けるラベリングが家事動線をスムーズにする秘訣だと思っています。我が家では夫だけでなく、孫たちにも分かるようなラベリングを心掛けて、引き出しには必ずラベルを貼っています。さらに大きい皿は本立てに立てて、誰が見ても取り出しやすく、使いやすく、しまいやすくしました。キッチンの引き出しも低くしているため、孫たちでも食器などを自分で出し入れできるようになっています。そうやって家族が一緒にパートナーとなって動く仕組みを作っています。

帰りたくなる家を目指す

 私は我が家の雰囲気が大好きです。自分の部屋には手を伸ばせば、私の小さい手に合わせて作ってもらったギターがあります。街でメロディが聞こえると、「自分流の譜面に直して弾きたい」と家に早く帰りたくなります。忙しさの中にも一息つける時間を過ごせる場所、これが「帰りたくなる家」を目指す原点となっています。悲しいこと、辛いこと、嬉しいこと、さまざまな感情を住まいは包み込んでくれ、家庭の温かい雰囲気の中に戻してくれます。

 そんな「帰りたくなる家」を目指すために必要なのは、家の整理をすること。それが心の整理にもつながります。家のスッキリをどこから始めたらいいか考えてみましょう。家庭や会社の書類の整理など、まずはできるところからやってみる。そうすることで整理の道筋がつき、キッチンやリビングの片付けなどにも自然に行き渡ってくると思います。みなさんも家に帰ってくつろぎたくなるような「帰りたくなる家」を目指してみませんか。

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