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第3回「親子で読んでほしい絵本大賞」は『二平方メートルの世界で』 小学生と絵本作家のコラボレーション

 全国で絵本の読み聞かせボランティアとして活動する人々が選ぶ「親子で読んでほしい絵本大賞」。出版文化産業振興財団(JPIC)が養成している「JPIC読書アドバイザー」の修了生たちが、2020年9月からの1年間に刊行された絵本400冊の中から投票などで選定しました。

 第3回の今年、大賞に選ばれたのは、文を前田海音さん、絵をはたこうしろうさんが手がけた『二平方メートルの世界で』(小学館)。主人公は、札幌で暮らす小学3年生の女の子。脳神経の病気の治療のために、3歳の時から大学病院での入退院を繰り返しています。タイトルの「二平方メートル」は、縦2メートル、幅1メートルという病室のベッドの大きさ。その周りをぐるりと囲むカーテンの中が世界のすべてだった彼女にある日、思わぬ光景が飛び込んできて――。小学5年生のときに「子どもノンフィクション文学賞」を受賞した前田さんの作文に、絵本作家のはたさんが絵を描いて生まれた感動作です。

 2位以下は、以下の通りです。

2位:「ぼくは川のように話す」(文:/ジョーダン・スコット、絵:シドニー・スミス、訳:原田勝、偕成社)
3位:「お月さんのシャーベット」(作:ペク・ヒナ、訳:長谷川義史、ブロンズ新社)
4位:「まどのむこうのくだものなあに?」(荒井真紀、福音館書店)
5位:うちのねこ」(作:高橋和枝、アリス館)
6位:「とっています」(作:市原淳、世界文化社)
7位:「ねたふりゆうちゃん」(作:阿部結、白泉社)
8位:「パパとタイガのとびっきりキャンプ!」(作:セバスチャン・ブラウン、訳:聞かせ屋。けいたろう、教育画劇)
9位:「ごちそうたべにきてください」(文:茂市久美子、絵:しもかわらゆみ、講談社)
10位:「おじいちゃんのたびじたく」(作:ソ・ヨン、訳:斎藤真理子、小峰書店)
11位:「梨の子ペリーナ」(再話:イタロ・カルヴィーノ、絵:酒井駒子、訳:関口英子、BL出版)
11位:「うごきません。」(文:大塚健太、絵:柴田ケイコ、パイ インターナショナル)