紫式部と平安時代の社会をより深く知るための本 「じんぶん堂」記事から
記事:じんぶん堂企画室
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福家俊幸著『紫式部 女房たちの宮廷生活』(平凡社新書)
【記事】紫式部が伝える平安時代の宮廷生活と女房たちの実態
『紫式部日記』や『紫式部集』などに見える記録から、紫式部の生涯を明らかにしつつ、中宮彰子の出産風景や当時の宮廷生活の一齣、宮仕えの女房たちの実像について描き出し、さらに藤原道長との関係についても言及します。
鳥居本幸代著『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』(春秋社)
【記事】とりわけ苦悩したことは?…平安時代の女性が直面した宮廷の人間関係――『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』
『源氏物語』『枕草子』『紫式部日記』などに描かれているのは、一人ひとりの女性たちのドラマチックな日常であり、生々しい現実でもありました。宮廷の複雑な人間関係のなかで悩み傷つきながらも強く生きていく姿は、現代を生きる私たちの共感を呼び起こします。
服藤早苗・高松百香編著『藤原道長を創った女たち 〈望月の世〉を読み直す』(明石書店)
【記事】『藤原道長を創った女たち』 道長が権勢を獲得できたのはなぜか
今から約千年前、「この世をば我が世とぞ思ふ……」とみずからの権勢を謳った藤原道長。娘たちをいわば道具として天皇の妃に据えることで「外戚」の地位を手に入れ、権力をほしいままにしたという旧来の理解に対し、娘たちなど女性たちの関与や主体性についても近年明らかになってきました。
大塚ひかり著『源氏物語の教え もし紫式部があなたの家庭教師だったら』(ちくまプリマー新書)
【記事】セクハラの頻出する『源氏物語』の世界で、女子はどう振る舞うべきか 大塚ひかり『源氏物語の教え』より
一人娘をもつシングルマザー紫式部は宮中サロンの家庭教師になった。彼女が自分の娘とサロンの主に施した女子教育の中味とは? 女子の賢い生き方を源氏物語から学ぼう。
木村朗子(著)『百首でよむ「源氏物語」 和歌でたどる五十四帖』(平凡社新書)
【記事】大河ドラマで話題! 「和歌」で愉しむ「源氏物語」
もはや世界遺産レベルともいえる古典「源氏物語」には光源氏や藤壺、紫上などの登場人物が読んだ795首もの和歌が収録されているということをご存じだろうか?
小倉紀蔵著『京都思想逍遙』(ちくま新書)
【記事】京都を歩き、諸行無常の悲哀を追体験する 小倉紀蔵『京都思想逍遥』より
京都を逍遥するとは、権力者がつくりあげた秩序正しい「歴史」に抗い、破砕することなのだ──。源氏物語から道元、世阿弥、西田幾多郎、三島由紀夫まで、時を超え思考の足跡を辿り、その魂と交響する。小倉紀蔵・京都大学教授ならではの、京都の「奥深きところ」をめぐる思想案内より一部を紹介します。
井上ミノル著『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』(創元社)
【記事】平安・小倉百人一首の雅な世界が現代によみがえる!? 『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』
誰もが一度は遊んだことがあろう百人一首。和歌の作者である和泉式部や紀貫之が、もしも自分の会社で働いていたら……、清少納言がブロガーになっていたら……。平安・百人一首の雅な世界を現代におきかえ、遠い遠い古典の世界をグッと身近にした、コメディタッチの学べるマンガ読本です。