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胎児の視覚の意外な秘密

おなかの赤ちゃんは光を感じるか 生物時計とメラノプシン (岩波科学ライブラリー) 著者:太田 英伸 出版社:岩波書店 ジャンル:自然科学・環境

価格:1404円
ISBN: 9784000296335
発売⽇:
サイズ: 19cm/105,4p

胎児は「脳」で光を感じている。明暗情報を脳に伝える光受容体メラノプシンが胎児期に機能しはじめること、赤ちゃんの成長には明暗の変化が重要であることを明らかにし、そのしくみを…

評者:朝日新聞読書面 / 朝⽇新聞掲載:2015年01月25日

おなかの赤ちゃんは光を感じるか—生物時計とメラノプシン [著]太田英伸

 著者は国立精神・神経医療研究センターの研究者。胎児の視覚の意外な秘密が次々に明かされる。暗い子宮の中で胎児のまぶたは妊娠6カ月ごろから開く。ところが少なくとも妊娠中期から、目ではなく脳で外の光を感じ、成長に役立てているという。母親の目から脳に外の光の情報が伝わり、夜間になるとあるホルモンが分泌され、胎盤を通して胎児に運ばれる。すると胎児は「いまはよるなんだ」と感じるわけだ。
 早産児は昼と夜を人工的に作って育てた方が、同じ明るさで育てるより体重が増えやすいことを、著者は実験で突きとめた。生物時計を光で操作し、早産児を満産の赤ちゃんと同じように育てる保育器が究極の夢だ。
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岩波科学ライブラリー・1404円