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ヒトコマから読む社会の動態

日本における新聞連載子ども漫画の戦前史 著者:徐 園 出版社:日本僑報社 ジャンル:社会・時事・政治・行政

価格:7560円
ISBN: 9784861851261
発売⽇:
サイズ: 22cm/369p

【華人学術賞(第14回)】著者が3年間にわたって調査・収集してきた日本の新聞連載子ども漫画についての研究成果。新聞連載子ども漫画の各時期ごとの社会背景と作品の特徴を分析す…

評者:保阪正康 / 朝⽇新聞掲載:2013年05月19日

日本における新聞連載子ども漫画の戦前史 [著]徐園

 著者(中国人研究者)は本書の狙いをこの表題を歴史に「刻む」ことと書く。子ども漫画史から日本社会の動態を問い直すとの姿勢だ。
 タテ軸(歴史)とヨコ軸(時代)を明確にするために、明治からの東京で発行された主要日刊全国紙8紙全てに目を通し、漫画のヒトコマずつを分析して、そこにどのような国家意思、日本人の好みや価値観があらわれていたか、平易に説明している。本文中の各種各様のリスト作成の熱意に圧倒される。
 明治35年に北沢楽天によって誕生した子ども漫画史は、五つの時期に分類される。意外なことに昭和5年から12年までが繁栄期で、漫画本数は131本と史上最高の数に達した。戦争期とも重なり、漫画の主人公は(1)国家の象徴(2)国家のために行動するとの特徴があった。「日の丸ポン吉」のように頬に日の丸がつく少年が主人公だったりする。
 大衆のエネルギーに支持された子ども漫画との結論が新鮮である。
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 日本僑報社・7350円