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大規模火災で多くが失われた首里城 その歴史を伝える「琉球という国があった」ハードカバー版が2月5日刊行

「国営沖縄記念公園(首里城公園):正殿」

 20191031日未明の大規模な火災によって正殿、北殿、南殿など6棟と、多くの文化財を失った沖縄の首里城。その歴史をたどる『琉球という国があった』(福音館書店)が、2020年2月5日に刊行されます。もともと小学生向けの科学雑誌「たくさんのふしぎ」として12年に刊行されましたが、「首里城や琉球王国の歴史を知るため、良い入り口になる」という読者の声が寄せられ、ハードカバー版になりました。 

 独立国として東南アジアや中国と貿易し、隆盛を誇った琉球王国(14291879)。その繁栄には、明が破格に優遇したことが背景にあります。なぜ、小さな島国である琉球王国を大国・明は優遇したのか。沖縄をテーマに撮影するフォトグラファーの富山義則さんの美しい写真と漫画家・一ノ関圭さんの挿絵とともに、浦添市立図書館長の上里隆史さんがわかりやすく解説します。また本作の売り上げの一部は、一般財団法人沖縄美ら島財団「首里城基金」に寄付され、首里城での文化遺産収集事業に充てられます。