「あの小説をたべたい」は、小説に登場するごはんやおやつを再現してみる動画コンテンツ。「どんな味だろう?」「こんな料理かな?」と想像をふくらませて、好書好日流のレシピで紹介します。“読む”だけでなく、ぜひ“作って食べて”物語の世界を味わってみてください。読んでから食べるか、食べてから読むかは、あなた次第です!
好書好日流「浅蜊と大根の鍋」の作り方
<材料(2人分)>
- 大根 1/3本(400g)
- あさりのむき身 200g
- 醤油 大さじ1
- 日本酒 大さじ2
- 粉山椒 適量
- ご飯 適量
《A》
- 水 500ml
- 昆布 10cm角
<作り方>
- 鍋に《A》を入れ、30分おく。
- 大根は半分に切って皮をむき、千切りにする。
- 1を火にかけ、ふつふつと沸いてきたら昆布を取り出す。醤油と日本酒を加え、沸騰したら大根とあさりを適量入れる。
- 煮えた具材から出汁とともに取り出し、粉山椒をお好みでかける。〆にご飯にかけても。
池波正太郎『梅安最合傘』ってどんな作品?
仕掛人・藤枝梅安(ばいあん)シリーズの第三弾。表の顔は鍼治療の名人、裏の顔は金で殺しを請け負う仕掛人という梅安。ある日、行きつけの料亭「井筒」で10年前に命を救ってくれた浪人を見かけます。ところが、その命の恩人の正体は非道な辻斬りだと判明。梅安は悩んだ末に、浪人を手に掛けようと動き出します。
「浅蜊と大根の鍋」は、春の気配を感じつつも雪がちらつき始めるほど冷え込んだ晩に、梅安が豪快に作る男の手料理。裏稼業の相棒・彦次郎と鍋を囲み、茶碗酒をお供にふうふういいながら食べた後、梅安は命の恩人を仕掛ける覚悟を決めます。返り討ちにあうかもしれないほど手強い相手との戦いを前にした、勝負飯ともいえる一品です。
<好書好日の記事から>
・池波正太郎『剣客商売 隠れ蓑』の湯豆腐を動画で味わう