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第2回「親子で読んでほしい絵本大賞」は『あるヘラジカの物語』 大自然で暮らす動物たちの壮絶なドラマ

 全国で絵本の読み聞かせボランティアとして活動する人々が選ぶ「親子で読んでほしい絵本大賞」。一般財団法人・出版文化産業振興財団(JPIC)が養成している「JPIC読書アドバイザー」の修了生たちが、2019年9月からの1年間に刊行された絵本400冊の中から投票などで選定しました。

 第2回の今年、大賞に選ばれたのは鈴木まもるさんの『あるヘラジカの物語』(原案:星野道夫、あすなろ書房)。多くの野生動物の姿をとらえた写真家、星野道夫と親交があった絵本作家の鈴木さんはある日、星野が遺した2頭のヘラジカのふしぎな写真を夢に見て「絵本を創ろう」と思い立ち、アラスカに飛びます。デナリ山のふもとでメスを巡って激しいぶつかり合いを繰り広げる、ヘラジカのオス2頭。その戦いの行方は――。大自然で暮らす動物たちの壮絶なドラマと、生命のつながりを描いた一冊です。

 2位以下は、以下の通りです。

2位:「とんでいったふうせんは」(文:ジェシー・オリベロス、絵:ダナ・ウルエコッテ、訳:落合恵子、絵本塾出版)
3位:「おれ、よびだしになる」(文:中川ひろたか、絵:石川えりこ、アリス館)
4位:「おおにしせんせい」(長谷川義史、講談社)
5位:「ひとはなくもの」(文:みやのすみれ、絵:やべみつのり、こぐま社)
6位:「おにぎりをつくる」(文:高山なおみ、写真:長野陽一、ブロンズ新社)
7位:「たべる たべる たべること」(文:くすのきしげのり、絵:小渕もも、おむすび舎)
8位:「みずをくむプリンセス」(文:スーザン・ヴァーデ、絵:ピーター・H・レイノルズ、訳:さくまゆみこ、さ・え・ら書房)
9位:「虫ガール ほんとうにあったおはなし」(文:ソフィア・スペンサー、マー
ガレット・マクナマラ、絵:ケラスコエット、訳:福本友美子、岩崎書店)
10位:「こんにちは! わたしのえ」(はたこうしろう、ほるぷ出版)
11位:「こどもかいぎ」(北村裕花、フレーベル館)
11位:「ふーってして」(松田奈那子、KADOKAWA)

>第1回「親子で読んでほしい絵本大賞」の贈賞式の様子はこちら

>絵本『字のないはがき』角田光代さんインタビューはこちら