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あなたの知らない「ちょっと昔の猫」の話 『猫が歩いた近現代―化け猫が家族になるまで―』

 空前の「猫ブーム」といわれて久しいですが、ペットフード協会の2020年の全国犬猫飼育実態調査によると、1年以内に新たに猫を飼い始めた人は過去5年間で最も多く、人気はますます高まっているようです。ただ、今では大人気の猫も昔からずっとかわいがられていたわけではありませんでした。

 江戸時代には化ける・祟るなど恐ろしいイメージだった猫。明治に入り、文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方で、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の道をたどりました。そんな猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づけたのが本書『猫が歩いた近現代―化け猫が家族になるまで―』です。

初代歌川広重「名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣」(一八五七年)に描かれた窓辺にたたずむ一匹の猫

 著者の真辺将之さん(早稲田大学文学学術院教授)は、高校生の頃にある猫と出会ったことをきっかけに猫好きになったそうです。実際に猫を飼い始め、猫の持つ感情の豊かさに驚かされたといいます。愛猫を病気でなくした悲しい体験を経て、猫と人間の紡いできた関係を歴史書として描くことはできないか、と考えるようになったと記しています。

 猫の歴史は、猫に対する人間のまなざしの歴史――。猫という身近な存在をもとに、これまで、そしてこれからの人間社会のあり方を考えてみませんか。猫好きの人にも、猫が苦手という人にもおすすめの一冊です。

本書の目次

「猫の歴史」を考える意味―プロローグ
猫の「夜明け前」―前近代の猫イメージ
  猫の「明治維新」と江戸の「猫ブーム」
  明治初期の猫認識
近代猫イメージの誕生―猫が「主役」になるまで
  明治の文筆家たちと猫
  絵画における「猫の近代」の成立
国家が起こした「猫ブーム」―猫の三日天下
  「猫畜」を飼え!の大号令
  「猫イラズ」と猫捕り
猫の地位向上と苦難―動物愛護と震災・戦争
  虐待と愛護のはざまで
  震災・戦争と猫
猫の戦後復興と高度成長―猫の「ベビーブーム」
  「猫食い」の密行から戦後復興へ
  猫文化勃興と猫の社会問題化
現代猫生活の成立へ―高度成長終焉以降
  猫生活の劇的変化の時代
  慢性的「猫ブーム」の光と影
  「社会の一員」としての猫
猫の近代/猫の現代とはなにか―エピローグ

ブラウン管テレビの上に寝そべる、著者の真辺将之さんが初めて飼った猫。

1投稿=22円を寄付! #猫が歩いた近現代 SNSキャンペーン

 吉川弘文館では、本書の刊行特別企画として、猫の写真をツイッターかインスタグラムに投稿することで、2つの猫のボランティア団体へ寄付できるキャンペーンを実施中です。

 受難の連続だった近現代の猫たちの歴史は、これからの猫と人間のより良い社会の実現のためにも目を背けてはいけないもの。猫に関わる多くの方に本書を知っていただきたい、との思いが込められています。ツイッターの引用ツイート数とインスタグラムの投稿数それぞれ1件につき22円が寄付されます。ぜひご参加ください。

期間:2021年5月19日~6月22日
参加方法:
吉川弘文館のツイッターインスタグラムの公式アカウントが公開したキャンペーン対象投稿に、(ツイッター)あなたの大切な猫の写真をつけて引用ツイート、(インスタグラム)対象投稿のスクリーンショット画像と大切な猫の写真を「#猫が歩いた近現代キャンペーン」とともに複数枚投稿してください。

寄付先:早稲田大学地域猫の会(わせねこ)ぶんねこの会

キャンペーンの注意事項など詳しくはこちら

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