八代目尾上菊五郎さんが薦める4冊 親子をつなぐ本のパワー
たくさんの絵本と慣れ親しんできた倅(せがれ)は、すでに中学生となりました。絵本を整理していたところ、思い出がたくさんあるから手放したくないと言われました。いつも側にあることでほっとするのでしょう。親子をつなぐ本のパワーの素晴らしさを感じました。
宮沢賢治 著 日下明 絵 小埜裕二 監 世界文化社 4950円
美しい装丁と絵によって、一気に宮沢賢治ワールドへ引き込まれます。漢字にふりがなもあり、お子さんへのちょっと良いプレゼントにおすすめですが、大人の自分へのご褒美にもいかがでしょうか。
伊藤俊治 監 三才ブックス 1870円
「世界でいちばん素敵な教室」シリーズは本当に様々なジャンルが発売されていて、写真と少しの解説でちょっと物知りになれる作品です。ご自身の興味のある一冊をぜひ手に取ってみてください。
竹本織太夫 監 実業之日本社 2090円
お互いに「義兄弟」と呼び合う私の義太夫の師・竹本織太夫さんが出された「文楽のすゝめ」シリーズの一冊。大人でもなく子どもでもない14歳のために文楽を楽しく紹介しています。人間関係、恋愛のことを文楽に照らし合わせていて、文楽を観(み)たくなる本です。
R・J・パラシオ 作 中井はるの 訳 ほるぷ出版 1650円
息子の学校の課題本だったので購入。章がかわると物語を語る登場人物もかわるので、本の厚さにちゅうちょするお子さんにも読みやすいと思います。息子が何かを考えるきっかけになったらうれしいです。
=朝日新聞2026年10月8日掲載