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サンシャイン水族館 丸山克志館長が語る「天空のオアシスのつくり方」

撮影:中惠美子

 サンシャイン水族館は、「天空のオアシス」をコンセプトとした、都会で非日常を感じられる場所。エレベーターを降りてすぐのエントランスから南国リゾートの雰囲気を楽しめ、館内に足を踏み入れると目の前には、水、空、光、そして緑豊かな世界が広がり、生き物たちがいきいきと暮らしています。

 躍動感あふれる生き物たちは、ただ展示するだけでなく生活している姿を見ていただくために、水槽の形状や照明にもこだわっています。水族館プロデューサーの中村元さんの協力のもと2年前にリニューアルした際は、ペンギンが上空を飛び交うように見える「天空のペンギン」水槽が話題になりましたが、それだけではありません。狭い水槽でも、手前と奥で照明の色を変えて海のような広がりを感じてもらったり、魚たちの生態がよくわかるように水槽内の演出を工夫したり、実は多くのこだわりがちりばめられています。アシカやカワウソの活発な動きや人間とのコミュニケーションも間近で楽しめます。大きなエイが優雅に泳ぐ大水槽「サンシャインラグーン」も人気で、ボーッと眺めているお客様もよくいらっしゃいますね。

 飼育員は、本当に生き物が好きな人たちばかりです。魚も、エサを与えてくれる人間には懐くんですよ。最初は逃げ回っていたカエルも、飼育員に慣れてくるとエサを求めて近づいてきますから(笑)。生き物にストレスを与えないためにも、人間に慣れさせることはとても大事なことです。魚にも性格や個性があるので、そこにも気を使いながらお世話するのも飼育員の大切な役目ですね。

 この夏の当館の見どころは、早川いくをさんとコラボレーションした特別展「へんないきもの展3+うんこ」です。“うんこ”をテーマにしたコーナーを展開しており、例えば「教育実臭」として、調香師の方に再現いただいた生き物の「うんこ」の臭いを実際に嗅ぐこともできます(笑)。私は子どもの頃から虫が好きで、愛読していた『ファーブル昆虫記』の中に出てくる、「フンコロガシ」も展示しています。早川さんはとてもユニークで、生き物の特徴を人に例えて表現したり、生き物に人の目線で文句を言わせたりしているので、お子様もお年寄りもカップルも、みなさん賑やかに楽しんでいます。その一方で早川さんは、『へんな生きもの へんな生きざま』という生き物の美しい姿を集めた写真集も出されているんです。この本もずっと眺めていても飽きません。本を読んでも、実物を見ても、やはり生き物たちの世界ほど不思議で面白いものはないですね。

サンシャイン水族館公式サイトはこちらから
営業時間 9:00-22:00(8/10(土)~8/18(日)は8:30から営業)

特別展「へんないきもの展3+うんこ」特設サイトはこちらから