NetflixやAmazonプライムもすっかり一般的になり、劇場での鑑賞以外に、見方も多様化した映画。しかし、映画がいつ生まれ、世界にはどのような傑作があるか、その広さは意外に知られてはいないのではないでしょうか。映画検定は映画の歴史や国ごとの特色、また技術用語や作品の評価など、あらゆる方向から「映画」を深堀りしていく検定です。
検定を運営するのは100年以上の歴史を持つ老舗の映画雑誌・キネマ旬報。編集長の三浦理高さん(51)は開催のきっかけについて、「映画ファンに映画をより楽しんでもらいたいという思いと、文化としての映画を継承したいという思いがまずありました」と語ります。「受験によって知識が養われるとともに映画への興味が喚起され、今まで観てこなかった映画を観る。そしてまた知識の欲求も増す。そんなサイクルを作りたかったんです」
合格特典もまた、多種多様なものとなっています。すべての合格者にSNSで使えるデジタル合格証を進呈するほか、3級以上の合格者は劇場スクリーンで発表、2級以上の合格者はキネマ旬報誌面に掲載、1級受験者のキネマ旬報ベスト・テン表彰式への招待、そしてなんと1級合格者は、和歌山県田辺市で毎年開催される「田辺・弁慶映画祭」の審査員を務める権利(2級含む)を得られます。こうなるともはや、ただの映画ファンとは言えませんね。
前回の開催で、記念すべき第10回の節目を迎えた映画検定。総合プロデュースを務めた映画評論家の松崎健夫さんは、実は映画検定最初の1級の合格者で、検定をきっかけに映画評論家としてテレビやラジオ、雑誌などで活躍するようになったといいます。「これまでは30代以上の受験者が多かったのですが、Web受験をメインにしたことで、若い受験者も増えてきました」と三浦さん。映画検定から新たな可能性を見いだすのは、このページを見ているあなたかもしれません。
例題にチャレンジ!
【問題1】
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで、1985年から2015年に行ったときにタイムマシンの動力源となったものを選びなさい。
- 核エネルギー
- 雷のエネルギー
- 生ごみ
- 液体酸素
【問題2】
世界最初の長編アニメーション映画を選びなさい。
- 「白雪姫」
- 「シンデレラ」
- 「ピノキオ」
- 「ファンタジア」
【正解】タイトル問題=4、問題1=3、問題2=1