【問題1】
コーポレートカラー(CIカラー)として、企業の信頼性や誠実さをアピールするのに最も適した色はどれか。
1. 黒
2. 紫
3. 灰色
4. 青
なるほど、確かに企業もサイトや広告などのイメージ戦略においては、色は重視しているでしょうね。うーん、黒だと「腹黒」みたいに誠実さとは真逆なイメージがあるし……という感じで回答したところ、正解できていました。
気になって色のイメージを、この選択肢以外にもいろいろと調べてみたのですが、初めて知ることが多くて新鮮でした。たとえば、インテリアに温暖なイメージを取り入れたい場合には、オレンジや黄色などが使われること(これにより、体感温度もアップが見込まれます)。また、黄色は注意を引く効果があるので、黒と組み合わせて標識にも使われるということにも、「なるほど……!」と思わずうならされました。(参考:カラーイメージを味方につける | 色彩関連情報)
【問題2】
次のうち、スニーカーの色と靴ひもの色が対照色相配色のものはどれか。
「対照色相配色」という専門用語の意味はわからないのですが(汗)、スニーカーと靴ひもで、真逆なイメージの色が使われているということかな?しかし、2以外はそんな感じに見えるし……、とこれもなんとなくで回答したところ、正解していました。よかった。
問題の解説を見て、「対照色相配色」とは、色相環(色相を環のかたちで体系的に配置したもの)において離れた位置にある、色みに共通性が感じられない配色を指すのだと学びました。色相環の内容についてもしっかり覚える必要はありますが、これで言葉は私の頭の中に定着しました。色々な配色を考えることができそうで、ひとつ利口になった気分です。(色相環についてはこちら)
同じ色でも、国によって意味合いは全然違う?
「色彩検定は文部科学省の後援を受け、30年以上続いている由緒ある検定です」と、色彩検定協会の広報担当者は語ります。今までの総受検者数は、なんと150万人以上にのぼるとのこと。2020年度も受検者は3万5000人以上を数え、それだけ色彩への、多くの人の関心が伝わってくるかのようです。
「受検をされる方の中には、デザイン系の専門学校に通う学生さんなども多いのですが、多くの仕事、また日常において、色彩を知ることは役立ちます」と広報担当者は続けます。
「ひとつには、海外の方とやり取りをするようなケースですね。その国における色それぞれの意味を知っておくことには、確かな意義があります。たとえば黄色は、中国ではかつて皇帝の服の色だったため、徳の高い色というイメージがありました」
しかし、キリスト教文化のヨーロッパの場合は逆のようです。同じ色でも、国によっては正反対の意味合いになることも珍しくないのですね……。
「また、色の名前から、その国の歴史が見えてくることもあります」。たとえば「ねずみ色」は暗めの灰色を指しますが、江戸時代には幕府が派手な色を禁じたため、この色が活躍した時期があります。職人たちは試行錯誤の末、茶色や鼠色にさまざまなバリエーションを与えた「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)」を生み出し、一時は鼠色が、江戸の中心となったのでした。
もちろん、家のインテリアや日々着る服を選ぶ上でも、色それぞれの意味や効果的な組み合わせを知ることは役に立ちそうです。とりあえず、今着ている服がぼろくなっている私は、色をしっかりと学んだうえで、衣服店に近く足を運ぼうと思います(笑)。
それでは最後の問題にチャレンジ!
【問題3】
次のうち、最も適切な記述はどれか。
1. 色相環とは色相が連続して変化している環のことをいう。
2. 色相環では彩度の変化を連続して見ることができる。
3. 色相環で向かい合う2色のことを濁色という。
4. 色相環にはスペクトルで見られる虹の色のみが含まれる。
【正解】問題1=4、問題2=4、問題3=1