個性豊かな魔女、魔女、魔女……。角野栄子さん(91)の人気絵本「魔女からの手紙」「ちいさな魔女からの手紙」(ともにポプラ社)を彩った40人の画家の原画が、東京都江戸川区の「魔法の文学館」で展示されている。荒井良二、ディック・ブルーナ、和田誠、長新太、宇野亞喜良ら各氏による55点。
まず画家が自由に描き、そこから着想を得て手紙形式の文を考えた、角野さんにとって思い出深い絵の数々。23日には同館で絵本評論家の広松由希子さんとの対談イベントも開かれた。規格も手法もさまざまな絵に広松さんは「すごくのびのびと描かれてますよね」と感嘆。「みんな冒険してくださった」と角野さん。
参加者からは「魔女になるにはどうしたらいいか」という質問も出た。角野さんは答えた。
「わたし飛べないし、人を驚かす薬も作れない。でも、好きなものはある。頼まれて初めて書いた本が出たのは35歳のとき。書いていると楽しい。自分の好きなもの、一生楽しめるものをつかんだ。それがわたしにとっての魔法。好きなもの、見つければいいのよ。あなたにも魔法があるわよ」
展示は4月13日まで。子ども300円、15歳以上700円。火曜休館。(藤崎昭子)=朝日新聞2026年1月31日掲載