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菅いずみさん「のらねこノラ」ボローニャ国際児童図書展で新人賞 人との交流、ほのぼのと

菅いずみさん

 「のらねこノラ」(ポプラ社)で昨年、絵本作家デビューした菅(すげ)いずみさんが、ボローニャ国際児童図書展で、新人賞にあたるボローニャ・ラガッツィ賞オペラプリマ優秀賞を日本から初めて受賞した。

 公園のベンチで出会ったノラとおばあちゃん。あるハプニングをきっかけに「またね」「またあそびにくるね」と言葉を交わし合う間柄に。

 18年間飼っていた意思の強い愛猫や、100歳を超える天寿を全うし、いつも元気をくれた祖母が、キャラクターのベースだという。高校生の頃から絵本作家を志し、グラフィックデザイナーを続けながら賞への応募を重ね、デビューをつかんだ。

 「どんな作風でいくか、いまも悩みが。奇をてらわず自分らしさが出るように、作りながら考えているところです」と菅さん。

 鉛筆と色鉛筆、アクリル絵の具による色数を絞った画面で、ノラとおばあちゃんが距離を縮めていく様子がほのぼのと描かれる。5歳ぐらいの男の子をイメージしたというノラの表情の変化が楽しい。「これからも、子どもが読んで楽しめる作品を作りたい。『ノラ』の続編も出せたらいいですね」(藤崎昭子)=朝日新聞2026年3月28日掲載