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さながら合体ロボ?超絶技巧の明治工芸

 伊藤若冲に明治工芸と、超絶技巧への注目が続く。そして本書には、工芸と同じく明治期に輸出用に作られた家具の数々が集められている。
 寄木(よせぎ)に、貝や象牙によるレリーフなど、技巧も確かにすごいが、寄木細工による「袖簞笥(たんす)付き飾り棚」などになると、造形もすごい=写真。
 さながら合体ロボで、実際、両脇の袖簞笥は着脱式。「用の美」というより、用をしのぐ過剰な美で外国人の目に訴えようとした姿が、潔い。これも紛れもなく、日本の美だ。(大西若人)=朝日新聞2018年8月18日掲載