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絵本を載せた「おはなし隊」、全国訪問2万2222回に! 講談社の読書推進事業

文:岩本恵美 写真:御堂義乗

 1999年7月から始まった講談社の読書推進事業「本とあそぼう 全国訪問 おはなし隊」。550冊以上の絵本を載せたキャラバンカー2台が日本全国津々浦々の幼稚園や小学校、図書館など1ヶ月に50ヶ所以上を巡り、読み聞かせや紙芝居などを通して、本を読む楽しさを伝えています。

 2018年12月、キャラバンカーはそれぞれ東京都と沖縄県へ。12月4日には、通算訪問回数2万2222回を祝うイベントが都内で行われ、近隣の学童クラブ「JWUほうめいこどもクラブ」の子どもたちがお祝いに駆けつけました。

 渡邉達夫隊長の「全国訪問 おはなし隊、2万2222回」という掛け声に、「おめでとうー!」と子どもたちが声を揃えて元気にくす玉を割るところからイベントはスタート。

 その後は、子どもたちお待ちかねの「おはなし会」です。今回は2万2222回記念ということで、開かれたのはスペシャルなおはなし会。時には手遊びや歌を交えながら、渡邉隊長と「聞かせ屋」の坂口慶さんによる絵本の読み聞かせが行われました。この日の絵本のラインナップは「つかまえた!」に「どうぶつしんちょうそくてい」「ねこです。」。それぞれ異なるお話の世界に子どもたちは次々と引き込まれていました。

 おはなし会の最後には、渡邉隊長がみんなに見せたいとキャラバンカーに積んできた長新太さんの「イカタコつるつる」の紙芝居を披露。イカとタコがラーメンやスパゲッティを食べるシーンでは「つるつるつるつる、つーるつる♪」とみんなで楽しそうに声を合わせるうちに、子どもたちのボルテージも最高潮に。最初は遠慮がちだった子どもたちの声も、最後には大きな声での大合唱となっていました。

 おはなし会の後は、キャラバンカーにある絵本の中からそれぞれ好きな本を自由に読む時間。

 一冊をじっくり読む子もいれば、次々と絵本を変えていく子の姿もあり、ここは子どもたちの性格が出るようです。「いまはたとえ本をあまり読んでいなくても、まずは本に触れてもらう機会となれば」と講談社広報室読書推進グループの藤安里さん。

 今回参加した子どもたちの中には、以前に「おはなし隊」を経験し、また参加したいと集まったリピーターの子どもたちもいました。中には、習い事の時間を調整してまで参加した子もいたそうです。2回目の参加だという小学3年生の女の子に今回の感想を聞いてみると、「やっぱり楽しかった」とにっこり。あっという間に1時間のイベントはお開きとなり、子どもたちは名残惜しげにキャラバンカーを後にして行きました。

 「本とあそぼう 全国訪問 おはなし隊」は、来年1月には千葉県と宮崎県を訪問予定。あなたの街にもいつか「おはなし隊」のキャラバンカーがやってくるかもしれません。